よんじゅうよん ページ45
『うぅん、特に無いかなぁ』
思い当たる節もなくそう答えれば、どことなくほっとした様子のみつりが目に映った
『…何かあったの？』
蜜｢っん！？うぅんっ何も無いのよ全然！ちょっと気になっただけだから！！｣
…絶対何かあったやつだ
まぁ、みつり本人から言わない限り詮索する気もないけれど
『そう？なら良いけど』
謁見の時間までには帰らないとだから、少し急ぎ目でご飯を食べる
、もう少しだけここに居たいけど帰らなくっちゃね
・
『じゃあもう行くね、少しの時間だけだったけど楽しかったわ』
日も顔を出し始めてきて辺りが明るく照らされている
すると俯いていたみつりが顔を上げてボロボロと涙を零した
蜜｢っっっA〜！離れたくないよぉ〜でも行かなきゃだもんねぇ〜！！！｣
…なんだこのかわいい生き物は
『そ、そんなに泣かないでよ…私だって、離れたくないわ』
それからしばしの間2人で抱き合って入れば、帰る頃にはもう完全に日が昇っていた
・
屋敷に着くと、何やら慌ただしく頼子さんが駆け寄ってきた
頼｢あぁっAちゃん！おかえりなさい｣
無事で良かった、と顔をぺたぺたされた後に部屋へ行けば神妙な面持ちで話し始める
『どうしたんですか？…まだ、謁見は始まってないですよね？』
頼｢それは大丈夫なんだけどね…あのね、驚かないで欲しいんだけど｣
…なに、怖いんだけど
頼｢昨日の夜伽が瑠璃姫さまだってことは知っているでしょう？それが今日の朝、顔を真っ赤にして起きてきたと思ったら…｣
そういえば昨日は瑠璃姫の夜伽だったわね
頼｢なんでも他の人の話によるとね、教祖様が急に出かけて行っちゃってまともな時間を過ごせなかったらしいの！｣
！…やっぱり夢じゃなかった
『そんなことが…』
白々しい演技をしながら上がる口角を隠すために口元を手で覆う
頼｢えぇ…それが相当恥ずかしかったのか、ものすごく怒っちゃって、、、でね？言いたかったのはここからなんだけど｣
まだなにかあるの？？
頼｢何故かは分からないけど貴方のせいだって、ずぅっと喚いてるらしくて…言いがかりはよして欲しいわ！嫉妬からそんなに騒ぐなんて、、｣
信じられない！と怒る頼子さんを横目に考える
私のせいって事は手紙のことも知っている訳ね
なにそれ…最高じゃない？！
この流れで行けば確実に私へと矛先が向かう
そのままあっちから罠にかかってくれれば完璧よ！
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (7月18日 2時) (
レス) @page1 id: 604cc5e1ec (このIDを非表示/違反報告)
うゆ(プロフ) - パスワード解除ありがとうございます。 (6月30日 21時) (レス) id: bd73e008cc (このIDを非表示/違反報告)
うゆ(プロフ) - いつも素敵な小説ありがとうございます。続編も見たいのですが、パスワードが掛かっていて見れませんでした。もし可能でしたら、パスワード教えて頂くことって可能ですか？ (6月30日 20時) (レス) @page50 id: bd73e008cc (このIDを非表示/違反報告)
よぞら(プロフ) - 待ってましたああ！！更新ありがとうございます！！！ (2024年6月3日 1時) (レス) @page49 id: bb1e0ee73a (このIDを非表示/違反報告)
詩乃(プロフ) - 最近読んだ中で一番好きな夢小説です！！更新待ってます！ (2024年5月21日 0時) (レス) @page48 id: afb728284e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パピ子
| 作成日時：2022年8月29日 23時
