よんじゅうさん ページ44
蜜璃side
『Aっ！！！』
微かにAの居る部屋から鬼の気配がして急いで駆けつける
襖を勢い良く開ければ、すーすーと寝息を立てて寝ているAの姿が
安心して地べたにへたり込む
『…っ、良かった』
Aが傷付けられていたら、消えてしまっていたら
きっと、私耐えられそうにないわ
｢ん、んぅ？…みつり？｣
目を擦りながらこちらを不思議そうに見つめてくる
いけない、起こしてしまった
持ってきた刀を隠して歩み寄る
『ごめんなさい、起こしちゃったわね！怖い夢を見ちゃって…』
えへへ、と笑うと、眠そうにしながらも立ち上がったA
手を取られ、何をするのかと思えば先程まで眠っていた布団の中に引きずり込まれる
『…、A？』
｢だいじょうぶ、Aが居るからねぇ｣
細い腕に体が包まれて背中をリズム良くたたかれた
まるで母親が眠れない子にしてあげるように、優しく
しばらくそれが続いたと思えば、小さい呼吸音がし始めてAが眠ったのだと分かる
『(…守らないと)』
心臓の音を聞いて、縋るように抱き締める
どこに鬼が居るのか
確かに部屋には鬼の気配がした
本当に微かだったけど…一体何処から？
もし仮に居たとして何も危害を加えないなんてあるの？
体験したことのない状況は…少し怖いけど
兎に角私は、この子を守ることが大切だ
腕の中に居るAが何故だか消えてしまいそうで
引き止めるように強く抱き締めた
・
Aside
強い光を感じて目を覚ます
『…っ、』
ぐ、と伸びをして体を起こせば何やら良い香りが漂っている
それにつられるように居間へと足を運べば、豪華な食事が机にずらりと並んでいた
『お、おぉ…！』
蜜｢あら、起きたのね！おはようっ｣
朝からこの笑顔は眩しいわ、、、
『おはよう、これ全部みつりが作ったの？』
くぅ、と鳴ったお腹を抑えながらみつりに目を向ければ
それはもうお手本のようなドヤ顔で頷いていた
…かわいい
・
蜜｢そういえば、昨日のことなんだけどね｣
2人で朝食を食べていると珍しく真剣な顔をしているみつり
昨日って、、、寝ぼけてたからうろ覚えだけど
みつりが怖い夢見たから一緒に寝たんだよね
『うん、どうしたの？』
蜜｢何かおかしなことは無かった？変な気配だったり物音だったり！｣
…特に何も無いよね
教祖様に会ったこと以外は
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (7月18日 2時) (
レス) @page1 id: 604cc5e1ec (このIDを非表示/違反報告)
うゆ(プロフ) - パスワード解除ありがとうございます。 (2024年6月30日 21時) (レス) id: bd73e008cc (このIDを非表示/違反報告)
うゆ(プロフ) - いつも素敵な小説ありがとうございます。続編も見たいのですが、パスワードが掛かっていて見れませんでした。もし可能でしたら、パスワード教えて頂くことって可能ですか？ (2024年6月30日 20時) (レス) @page50 id: bd73e008cc (このIDを非表示/違反報告)
よぞら(プロフ) - 待ってましたああ！！更新ありがとうございます！！！ (2024年6月3日 1時) (レス) @page49 id: bb1e0ee73a (このIDを非表示/違反報告)
詩乃(プロフ) - 最近読んだ中で一番好きな夢小説です！！更新待ってます！ (2024年5月21日 0時) (レス) @page48 id: afb728284e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パピ子
| 作成日時：2022年8月29日 23時
