よんじゅういち ページ42
童｢俺は少し外に出てくる、急用ができたんだ｣
にこやかな笑顔で告げる教祖様
一瞬理解が出来なくて信者と同じようにぽかん...としてしまう
｢...き、教祖様？今晩は伽の予定ですが、｣
それに同意するように強く頷いた
童｢どうしても外せないんだ、ね？｣
こちらを見て眉を下げる教祖様
そんなこと、言われたって
『っでも｢分かってくれるだろう？｣...』
童｢俺は、物分りの良い子が好きなんだけどなぁ｣
『！、っ分かり...ました。お気を付けて、』
そんなことを言われてしまえば何も言えない
口を噤んで下を向けば、頭に何かが乗せられる
思わず顔を上げると、教祖様の大きな手が私を頭を撫でていた
童｢じゃあ、いってくるよ｣
その笑顔に胸がきゅう、と締め付けられる
...やっぱりこの人を愛してる
赤くなった頬を手で包んで小さく頷いた
部屋から足早に出ていく背中を見つめる
もっと、一緒に居たかった
『(！...っそうよ、あいつが)』
あの女のせいで教祖様は出ていかれたんだわ
だって様子がおかしくなったのは手紙を読んでからじゃない
募る苛立ちをどこにやったら良いのか分からず、呆然としている信者を睨んで言い放った
『いつまで居るの...早く出ていって』
・
Aside
今頃手紙を読んでるのかなぁ
帰った時が楽しみね
今も気が気じゃなくて
...瑠璃姫に構ってる場合じゃ無いはずよ
みつりの屋敷の一室、大きな部屋の中で1人小さく笑みを浮かべた
でもやっぱり心配で、寝付けず縁側に出て月を眺める
『今日は月が綺麗ね』
｢あぁ、その通りだね｣
急な返答に驚いて声のする方を向く
『、、、教祖様？』
数歩離れた場所に教祖様が立っていた
...え？？？
どういうこと？なんでここに、
幻覚かと思い目を擦るも相も変わらず立っているのは教祖様
『ぇ、？教祖様、なんでここに？どうして場所が...分かったんですか？』
屋敷からはかなり離れているし分かるはずもない
小走りで駆け寄れば肩にふわりと上着をかけられた
童｢そんな薄着で居たら風邪を引いてしまう、ほら…これで良し｣
蓮の花の香りが鼻を掠めて少しくすぐったい気持ちになる
『ぁ、ありがとうございます…って、質問に答えてください！今晩は…夜伽の筈じゃ、、？』
羽織を握りしめながらそう呟くと、抱き寄せられると同時に教祖様の手が私の髪を掬った
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (7月18日 2時) (
レス) @page1 id: 604cc5e1ec (このIDを非表示/違反報告)
うゆ(プロフ) - パスワード解除ありがとうございます。 (6月30日 21時) (レス) id: bd73e008cc (このIDを非表示/違反報告)
うゆ(プロフ) - いつも素敵な小説ありがとうございます。続編も見たいのですが、パスワードが掛かっていて見れませんでした。もし可能でしたら、パスワード教えて頂くことって可能ですか？ (6月30日 20時) (レス) @page50 id: bd73e008cc (このIDを非表示/違反報告)
よぞら(プロフ) - 待ってましたああ！！更新ありがとうございます！！！ (2024年6月3日 1時) (レス) @page49 id: bb1e0ee73a (このIDを非表示/違反報告)
詩乃(プロフ) - 最近読んだ中で一番好きな夢小説です！！更新待ってます！ (2024年5月21日 0時) (レス) @page48 id: afb728284e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パピ子
| 作成日時：2022年8月29日 23時
