壱 ページ2
『…きっと、そういう風にちょっとずつちっちゃいことでも良いから感じる、っていうのが大切なんだと思うよ』
それも嘘かもしれないけど、と付け足して言う
童「…、ありがとう」
まだよく分からないと思うけどいつかきっと気持ちを持てるようになるまで、私が傍に居てやろう
…最終決戦ではきっと、私は貴方達の敵になると思う
でももう決めてあるから
最後、私は…
・
泣き過ぎて食欲が無くなった為、おばちゃんを呼んでお膳を下げてもらう
絶対明日目腫れるだろうな、と項垂れていると何かが膝の上に乗っかってくるのを感じた
?
見てみるとそれは小さい童磨で
あ、童磨じゃなくて氷で出来たやつね
あの技で出せるヤツ
『、わぁっ可愛い…』
可愛いのは私だが、というのは置いといて氷で出来た童磨を手に乗せる
童「これは俺と同じくらいの力を持っているんだ、分身みたいな、ね?」
それはくるくると舞を踊るように回って、私の目元へと冷たい風を送ってきた
ちべてぇ
童「折角綺麗な顔をしているんだから腫れないようにしなくちゃ」
頬に手を添えられ、ゆっくりと撫でられる
大丈夫?このままグチャっといかれない?
そんな心配をしていると不意に強い睡魔に襲われた
重くなった瞼に耐えきれず目を閉じる
童磨さん何かしました?
そう思うも特に抗う理由も無いので、そのまま眠りにつく
最後に映ったのは妖艶に微笑む童磨の顔だった
童「…おやすみ」
・
『、!……あさ?』
小鳥の囀りで目を覚ますとすっかり夜は明け、朝になっていた
なんて言うか…ものすっごい快眠だったけど
これも鬼の能力なのか…便利だな…
きっと童磨は私を眠らせた後、信者を喰ったのだろう
『(あの女、まだ生き残ってるかな?)』
華ちゃんが来るのも楽しみだし…
手出されないって分かったらきっと、童磨に媚び売り始めるんだろうなぁ
出された朝餉を口に入れながらこれからの事を考える
それにしても暗い
童磨の部屋は勿論のこと私の部屋まで日光の当たらない場所だから殆どの間、燭台が灯っている
ご飯を食べ終え、おばちゃんが部屋に入ってくると共に何人かの若い女が入ってきた
ギョッとしたが私の着付け係の人らしい
これからはお化粧もこの人達がやってくれるそうだ
…私出来ればおばちゃんが良かったな
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澪奈(プロフ) - 初めまして!いつも楽しく読ませてもらってます!更新ありがとうございます✨夢主の性格、大好きです♡これからも応援しています!! (12月30日 22時) (レス) @page12 id: b68527e9d8 (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - 「終わり」になっているんですが作者様ァァ!?更新楽しみに待っております!!!! (12月30日 0時) (レス) id: a0eae6878f (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - あああすきいいい (2023年4月24日 23時) (レス) @page11 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 夢主の性格めっちゃ好きです!!更新待ってます✨ (2023年2月23日 0時) (レス) @page11 id: 47467afbf3 (このIDを非表示/違反報告)
ウーロン茶 - ブルーロックのパスワード教えて下さい! (2023年2月22日 16時) (レス) @page11 id: a38d2d112e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パピ子 | 作成日時:2022年8月21日 21時