愛され妹2

24 ページ25

早速作戦に取り掛かっていく





今日は平日なのでたかちゃんは普通に学校に行ってるはず






それまで暇だし…私も行くかぁ





久しぶりの学校へと足を運んだ



・


｢あれっAちゃん！？｣




『おはよぉ〜』




何日来てないっけ





その位来てなかったからクラスメイトの顔すらも忘れかけていた





誰こいつ



｢今日は来てくれたんだね！｣


｢嬉しいな｣




嬉しそうにワラワラと集まってくる男共





それと反比例で女子の雰囲気は最悪だ




『A、あんまり身体強くないからぁ…』




体調が悪かったという体で突き通そう






｢そうだったんだ、無理しないでね｣



あー…






っと、そうだ！りこちゃんの好きな人





『うん、ありがとぉ…優しいね』




きゅっと手を握って笑う





相手は顔を真っ赤にし、女子の方では悲鳴のような怒りの声が湧いた




ウケる






りこ｢ちょっと！！！｣





え、びっくり




『なぁに？』





手を繋いだままそちらを向く





相手は怒りで顔を真っ赤にしながら震えていた




りこ｢離れなさいよ！｣





腕を強く引っ張られ、尻もちをつく





これだから小学生は





お兄ちゃん達にチクるぞ！！！(典型的なイキリ)






『っ、いたぁい！急にどうしたの？…A、何も悪いことしてないのに…』




くすん、と涙を流せば同情の声が次々にあがる





｢お前何してんだよ！…大丈夫？｣





おいおい笑






りこちゃん嫌われちゃった？





『ちょっと痛いかも…保健室行ってくるね』





丁度サボれるし、いっか





連れて行くよ！という声は制して保健室へ…





と道中でりこちゃんとその取り巻きに絡まれた





あ、みかちゃんいんじゃーん





階段下の陰になる所へと連れられ、周りを囲まれる





『どうしたのぉ？』




りこ｢どうしたじゃないわよ！！さっきの、ワザとやったでしょ？｣




みか｢さいってい！りこ、いい感じだったのにさっきので台無しじゃん、可哀想！｣





知らねぇ〜し





数名の罵詈雑言を聞き流していると突然胸ぐらを掴まれる





びっくりびっくる





りこ｢何とか言いなさいよ！｣





『…えぇ、でもそんなの言われたってA知らないしぃ』





A｢はぁ！？何言ってんの？！｣




めんどくせー











『あ、でもぉ…強いて言うなら…皆が不細工だからじゃないかなぁ』






目を細めて、にこりと笑った

25→←23

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す