今日も私は愛されるの

弐拾漆 ページ28

『おいおい…折角助けてあげたのにその仕打ちは無いでしょ〜』




後ろから鬼が迫ってきていたのに、





予想通り襲ってきたのは原作に居なかった鬼だった





庇ったせいか利き手である右腕の骨が折れたようだ




とは言ってもこの体、あまり痛みを感じないタイプなのかそこまで悶絶はしない




それに私が傷付けば傷付く程有利だし






気合いを入れて、左腕で刀を持つ





華｢ﾋｯ、｣





なんで華ちゃん選別合格できたんだろ？





…あぁ、彼奴(神サマ)のお陰か





目の前に居るのは女の鬼










…え待って下弦？





どゆこと？そんな強い鬼がなんでここに居るの？






いや私なら倒せるけど…





と、イレギュラーな展開に意識を持っていかれ攻撃をもろに受けてしまった





『ｶﾊｯ…いった、マジ何してくれてんのよ不細工が』





鬼に向かって挑発するように再度刀を向ける





『光の呼吸 弐ノ型 玲瓏』





攻撃を避けながらスパンっと綺麗に首を斬り落とす





鬼を倒して一応私のやることは終わった





…よし、伊之助探すか






尻もちをついている華ちゃんをおいて先に進む






華｢ね、ねぇ！どこ行くの？｣





『残りの鬼探すのよ、腰抜けは出口でも探してれば？』






しっしっ、と手を振れば悔しそうに涙を拭いて去っていった





ヒロイン気取りかて





手当り次第部屋を開けていく





しばらく走り回ったがなかなか見つからない





ん〜…気配は近いのに





再度走り出そうと戸に手をかけた瞬間部屋の扉が開かれた






『わっ、』




？｢ア゛？｣




い、いのしゅけ〜〜〜






やっと出会えた〜！！！





ハッ、しっかりしなきゃ





気を引き付けないとすぐどこかに行っちゃうから





『い、猪？』




口に手を当て驚いた素振りを見せる





伊｢あぁ？お前、敵か！？｣





ビシ！とポーズをとって聞いてくる伊之助





『ち、違うよ！同じ鬼殺隊！』





怪しまれない様に自然に距離をつめる





『君も鬼を斬ってたの？』



伊｢まぁな！俺は強いからな！｣




自慢げに胸を張って言ってきた





これはチャンス




『そうなんだ！凄いね！その被ってるやつは…やっぱり猪？かっこいい！』




ここぞとばかりに褒めまくる





伊｢ﾎﾜﾎﾜ…そうかそうか！オレサマかっこいいか！まぁ、当たり前だがな！よし！お前をオレサマの子分にしてやろう！｣









…計画通りﾆﾔｯ

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