今日も私は愛されるの

拾伍 ページ16

胡｢…はい、これでもう大丈夫ですよ｣



包帯でぐるぐる巻きにされた…幸せ…




『あ、ありがとうございます…』




胡｢しかし驚きましたよ、あんな重症だったのにもう傷が塞ぎ始めてる｣



これも転生補正なのかな



『あぁ〜もしかしたら光の呼吸の影響かもしれません』



捌ノ型な



胡｢！光の呼吸…そう、なんですか…この調子なら明日にはもう大丈夫でしょう、今夜はここでゆっくり療養してください｣



そう言うとそそくさと部屋を出ていってしまった




うん、あれは顔だけで飯食っていけるわ




なんて考えていると唐突に睡魔が襲ってくる


抗うこと無く私はそのまま瞼を閉じた



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胡「急に申し訳ございません、御館様」



産｢大丈夫だよ、それより話ってAのことかな｣



胡「！…はい、光の呼吸はとても貴重な呼吸です。このことは他の柱には…」




産｢それについては近々行われる柱合会議でAを紹介しようと思ってるから心配は必要ないよ｣




胡｢そう、ですか。良かった、貴重なお時間をすみません,失礼します｣




産｢うん、しのぶもありがとう｣





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目が覚めると辺りは日が昇り始めた頃だった




のそのそと布団から出ると何処からか村田さんがやってきた




村「お！起きたか？」



　
『はい！昨夜はありがとうございます、おかげで助かりました！』




手を握って微笑む




『私、京極Aと申します！Aって呼んでくださいね』




すると面白いくらい顔を赤くして焦り始める




村「わ、わかった、俺は村田。よろしくな、A！助けたなんて…なんてことないさ、！…それにしても、昨日のことについて何だけど」



気まずそうに聞いてくる




『あっ、はい…』





こちらも気まずそうに答える





村｢嫌がらせ、か…？｣





『それが、分からないんです…最終戦別では仲良くしてくれてたのに、任務に行くと華ちゃんが1人戦わずにっ…他の隊士が亡くなるのを、見てるだけで…っ私が斬り終わった途端…』




泣きながらそう訴える





村｢もういい、…辛かったよな｣




背中を擦りながら手を握ってくれる





『辛い、けどこんなことでへこたれていちゃいけないので…心配してくれてありがとうございます！私、もっと頑張りますね！』





明らかに大丈夫じゃない顔で言う





その時の村田さんの顔は切ないような泣きそうな顔をしていた

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