先生と私【3年A組】#4

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海『それより、渡海
先生倒れたって本当か?』

『……本当だよ
まあ、薬飲ませたからそろそろ目を覚ますと思うけど…』

蓮『そうか……はぁー…よかった…』

涼『ねぇどういう事?
学校から出ないって』

海『みんなに話がある
ここに残ってくれないか?』

石『おい、お前何言ってんだよ』

颯『先生と一緒にこのまま学校に立てこもってほしいんだ』

兵『ふっ、どうしたどうした?
頭でも打ったか』

瑠『いや、先生は私達の為にこんな事件を起こしたの』








瀬『あんたの目的はなんだ?
答えろよ!!』

瑠『私達をこんな目に遭わせて一体何をしたいんですか?』

美『教えてください!』

蓮『……』

柊『俺の目的は真実を白日の下に晒すこと
景山澪奈が"殺された真実を"』




殺された?
何で?………だって澪奈は……




『殺されたってどういう事?』

香『澪奈は自 殺したんでしょ?』

甲『誰に殺されたって言うんだよ?』






柊『それを捜すんだよ
景山の事件は誰が死んでいてもおかしくなかった
ターゲットになったのがたまたま景山と春だったんだ

犯人はまず最初に景山を殺したんだ
それが景山の自 殺って形になった

景山の次に確実に狙われてるのは春だ
動画が撮られてる今、確実に春が狙われてのは間違いない
それにお前達の誰かが同じような目に遭う可能性も十分にあった
…いや、まだ事件は終わってない
ここで解決しなければ第二、第三の犠牲者が出る』






花『ちょっと待ってよ
澪奈と渡海さんの代わりに私達が命落としてたかもしれないって事?』

○『事件はまだ終わってないって…
それに次のターゲットが春って…
春がもし、死んだとしてもまだ誰か死ぬ可能性があるっていうのか?』



澪奈は自 殺ではなく他 殺



そして次のターゲットが私……か……。




なるべく表情を変えないように
平常心を保つようにみんなの話に耳を傾ける。




兵『けど、それと立てこもりがどう関係あんだよ?』

凛『そうだよ、そんなの警察に任せればいいじゃん!!』

『警察はアテにならない』




私の言葉に皆がこっちを向いた。




甲『どういう事だ』

『そのままの意味
警察は…自分の不利益になることは絶対に手を出さない』

海『それに…先生はこうも言ってた…』




柊『警察では加害者を特定できない
だから世間を使って炙り出す必要がある
立てこもったのはそのためだ
大勢の人間に興味を持ってもらう事が目的だった』

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