先生と私【3年A組】#3

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柊『お前は金に目がくらんで景山を廃ビルに連れて来た
なのに、何で裏切って彼女を助けた?』

隼人『奴らが景山をさらおうとしたからに決まってんだろ!!』




先生は甲斐くんを背負い投げした。
けど、明らかに先生は顔を歪めた。




柊『っあ!!…………っ…』




先生の異変を見逃さなかった
甲斐くんが先生を机に押し付けた。




甲『うらぁ〜！
うっ!うっ!!うっ!!』




先生の顔を殴りつける甲斐くん。
私はそれを見てられなくて先生の所に行こうとするけど、翔が握った手を離そうとはしてくれない。




翔『駄目だ、春』

『っ………なんで……無茶するなって言ったの先生なのに…』

翔『…………そんなに…先生のこと…((ﾎﾞｿｯ…』




でもすぐに先生が形勢逆転した。




甲『うあっ!!』

柊『お前は、本当に何も知らなかったのか!?
薄々感づいてたんじゃないのか?
景山と……春が酷い目に遭う事を!!』

『…………』

柊『お前はそれでいいと思ったから引き受けたんじゃないのか?
けど、急に怖気づいて景山を庇った』

甲『んなわけねえだろっ!!』

柊『ならどうして景山を陥れるような動画を撮らせた?
それを頼んだのは景山をさらおうとした奴らなんだろ?』






貴『景山澪奈が2度と泳げなくなるようなネタがほしい』







柊『目の前で拐われるのは気が引けるが、他人がアップした動画なら構わないと思ったか?』

甲『うぅ…!』

柊『景山が傷ついた事には変わりはない』

甲『黙れ!!
うらぁ!
てめぇに何が分かる!!
うらぁ!うらぁ!!』




甲斐くんは馬乗りになって
何度も何度も先生を殴りつける。




柊『分かるよ
お前は彼女に嫉妬してた
夢に向かって生きる彼女が羨ましかった』

甲『知ったような口利いてんじゃねえよ!!
うらぁ!!うらぁ!!』

柊『素直になれよ
夢を諦めた自分とは対象的な彼女が妬ましかった
……違うか?』

甲『だったら何だよ!!
うらぁ!!』




甲斐くんは手加減なく先生を殴ってく
先生の口の中は切れて血で赤く染まってる。





もう……やめて……






『っ……私から……先生を取り上げないで…』

翔『…………っ…』

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