先生と私【3年A組】#2

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*Seishiro Tokai side*


Mind Voiceを開き
ヤり逃げXの投稿を遡る。
つーか世良の奴ちゃっかり隣座ってきてるし
後ろには速水と高階まで来てるし…




速『……男のストーカーじゃなく
女の妬みってことですか』

征『……お前何普通に溶け込んで会話入ってきてんの』

速『いや……俺も心配なんで…春瑚ちゃん』

高『これは……本当に酷いな』




………………もういい…無視だ無視。
パソコンに視線を戻すと
投稿の1つに
"あの女が人形と一緒にいるのを見た
何で笑ってられるんだよ
だから人形をまたズタズタにしてやった"
って投稿。
日にちは9月2日。
久々に家に帰った日だ。
春瑚はソファーで寝ていた。
テーブルには包帯と消毒液と塗り薬。
若干血の匂いがする事に気付いた。
風呂場には浸け置きしてあるのか
血のついた制服のブラウスがあった。
腕と…背中と肩辺り…。
いじめの範疇超えてるだろこれ。




『おにい?』

征『おう』

『ご飯食べる?』

征『その前にその傷なんだ』

『んー?何でもない
ただの喧嘩』

征『…………いつから不良少女になったんだ、お前は』

『だっておにい帰ってこないから』

征『…………』

『…………うそうそ
本当に大丈夫……何かあったらすぐにおにいに言うから……この間みたいにさ…』




………………嘘つき…
何も言わなかったじゃねーかよ…。
怪我増やして……毎日のように熱上げて…
病状悪化させて……
それでもアイツは何も言おうとしない。




『また卵かけご飯しか食べてないんでしょ』

征『うるせぇーよ
1番手っ取り早いし、美味いだろ』

『美味しいけどさぁ』

征『いいんだよ
肉とか他のもんは…外に出た時に食ってるから』

『ふぅーん
あ、あの人………木下さんだっけ?
おにいの彼女?』

征『は?
無理無理……アレが彼女とか無い』

『そんなに否定しなくても…』









征『………………』

世『人形って?』

征『!!
……………近い…邪魔』

速『狂気的っすよね…
Mind Voiceってこういうの全然規制なしで投稿出来るんすね…』

征『ﾁｯ………たーかーしーな!!
コイツら連れてどっか行け、邪魔だ
ついてくんじゃねーぞ…』




俺はノートパソコンを閉じて
脇に抱え込むと
いつもの仮眠室へと向かった。
あー…………イライラする……。









世『あー……行っちゃった…』

速『心配してるだけなのに』

高『まぁ……俺達以上に
渡海先生は春瑚ちゃんが大事だからね…
人一倍心配して、不安なんだろう…』

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