大好きだよ、ご主人様【うらたぬき】

ライバル ページ13

ご主人様は何やら忙しいみたいです構って欲しかったけど今はダメらしい


もう少しおねだりしてみたけど、部屋から出てこないから諦めた


困らせるのはいい子がすることじゃないもん


待ってる間ご主人様の匂いが強く残っているベッドへ移った


いいもん、いい子に待ってるから









「＿＿おい、お前起きろよ」


ご主人様とは違う声に気づいて目を覚ますと目の前に……たぬきがいる


「だれ？」


「まず自分から名乗るだろ！俺はやまだぬきだ！」


「わたしはA、どうしてここにいるの？」


「どうしてって俺の家だからにきまってるだろ」


「ここはご主人様の家だよ？」


「だから、うらたくんの相棒だからここにいるの」


相棒？


数日ここにいるけど一度も見たことない


「うそは良くないよ、たぬきさん」


「僕はやまだぬきだ！さては信じてないな！僕はお前よりずっとずっとうらたくんと一緒にいるんだぞ！」


「じゃあ証明してよ、言葉だけじゃ信じられないもん」


「僕のほうがお前よりうらたくんのこと知ってるぞ！」


「わたしはこれからもっとご主人様のことを知るもん、あなたが知らないご主人様もね！」


「僕のほうがうらたくんのこと好きだし！」


「私のほうがご主人様のこと大好きだもん！」


そう叫ぶとご主人様の声が遠くから聞こえてきた









………夢、だった


なんだったんだろう、あのたぬき


ご主人様はすごく楽しそうにしてて何が楽しいのか不思議だった


「すげぇ爆睡してたぞ？寝言まで言ってて可愛かったなぁ」


わしゃわしゃと頭を撫でる


ふと、ご主人様の後ろにある棚の上が目についた


あの夢に出てきたたぬきがいる


すぐにたぬきのもとに行ってみるとびくとも動かない


「ん？やまだぬきが気になるの？」


じっと見ても動かないし、喋らない


でも、顔見てるとなんかムカついてパンチを繰り出したら棚から落ちた


「うああ、やまだぬき〜！」


ふん、私のほうがご主人様のこと大好きだもん



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
やまだぬちゃん口調迷子です(笑)
あと、猫ちゃんのご飯はうらたさんがちゃんと愛情込めて哺乳食をつくってます！

ランキング3位ありがとうございます！
あれから更に伸びるとは思ってなかったので驚いてます
これからもよろしくお願いします！

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