弟のトモダチ〈BTS〉

23 ページ23

.






TH『だってテレビの音も聞こえないし、静かじゃん！』


「あ、なんだ…そういうこと……」




なんだ……


変に焦って、バカみたい……





「それにしても、電話なんてどうしたの？」


TH『んーなんとなく！

用事がないとかけちゃダメだった……？』





電話越しでもわかる、テヒョンくんの落ち込んだ声



悪いことなんて何もしてないけど、なぜか罪悪感が溢れてくる





「いや、そうじゃないけど……」




こういう時、なんて言ったらいいの？






TH『Aヌナには彼氏がいるのに、俺が電話しちゃダメだよね…ごめん……』


「あ、ううん！大丈夫だよ！

いつでも電話してきて！」




本当はそんなしょっちゅうかけてこられたら困るけど……さすがにそんなことはしないだろう



テヒョンくんも大学生だし、常識くらいは分かっているはず






TH『本当……？』


「うん！

でも、今から寝ようと思ってたから…ね？」


TH『そっか！ごめんね？

おやすみなさーい！』


「うん、おやすみ……」





元気な声とともに電話を切った



本当はまだ寝るつもりはない




ジミナにお昼ごはんのこと伝えて、大学の課題をしてから寝るつもり



明日からまた大学だし





パチッと部屋の電気を消し、リビングに向かった

















.

24→←22

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す