ペルソナ ルートＸ 【短編集】

第４章　新たなる旅路　　世界　ペルソナＱ２ ページ9

視点,月下 A
もう、何度目かわからない別れの後、また、何度目かわからない暗闇に身を任せた。
目を覚ますと、そこは、何度も来たことのある『青い部屋』ベルベットルームだった。だが、そこは、エレベーターでも、バスでも、監獄でもなかった。
「イゴール...エリザベス...テオ...マーガレット...マリー...それにラヴェンツァまで...」
「貴方様は、ついに全ての運命をお救いになられた。」
「ですが、理様方はまた危機にあっているのでございます。」
「そして、そこには、琴音様もいらっしゃるのです。」
「理と琴音が...？」
「鳴上様もです。」
「皆いるんだ。ペルソナに覚醒した人は。」
「えっ！時間軸が違うから、会えないはず...」
「マイトリックスターも含め、まとめて、異世界に放り出されたようなのです。」
「異世界...」
「お客人。どうか、運命をねじ曲げて、また、救っていただけないでしょうか？」
「ふっ。任せて！君たちの頼みは断れないよ。」
「「「「「「いってらっしゃいませ」」」」」」
私は、扉の先へと一歩踏み出した。

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