第３章 最後の戦い；雨宮 蓮 世界 ペルソナ５ ページ8
視点、雨宮 蓮
その時世界は、創世神ヤルダバオトによって終わりを迎えようとしていた。
それを止めるべく、俺達は、あの偽神に立ち向かっていった。
何度目か、あいつの攻撃を受け、ついに仲間の内でたっているのは、俺だけとなった。だが、俺ももう限界が近かった。
「くそっ」
数々の悪党を改心させてきた俺が...情けない。
ここまでか。
諦めかけたその時だった。
「諦めるなんて、君らしくないよ。」
全てを包み込むような、優しく、温かい声が聞こえた。
立っているのは、俺だけのはずだった。
だが、彼女は、あまりにも簡単そうに、その場に立っていた。
彼女だって限界が近いはずなのに、あまりにも簡単そうにその場に立つものだから
俺は、目の前に敵がいることすら忘れて、ただ、呆然とした。
「A...」
「これだけは、使いたくなかったんだけど。」
「A、まさか、お前...」
「ごめん。私、自分を犠牲にしてでも、『皆』を助けたい。」
やめろっ！
その言葉が届く前に、彼女は、左耳についた『カフス』をとった。
直後、眩い光が彼女からあふれでた。
[グッ..]
「ジョーカー！」
彼女は、初めて俺のコードネームを呼んだ。
「っあぁ！」
後ろから、怪盗団を応援する声が聞こえる。
「こんなっ...ところでっ」
パンサーが立ち上がる。
「負ける...わけには...」
フォックスが、
「いかねぇ...！」
スカルが、
「期待に、答えなくちゃ...」
ノワールが、
「借りを、返さなくちゃね...！」
クイーンが、
「やってやる！」
ナビが、
「最後通告してやれ！」
モナが、
叫んだ。
「「「「「「「「ジョーカー！！！！」」」」」」」」
「この国を、頂戴する！！」
そして、信じる力が呼んだペルソナ、『サタナエル』
俺は、ゆっくりと銃を構え、
「失せろ」
引き金を引いた。
戦闘後。
「くっ...ハァッ...ハァッ...」
「Aっ！」
彼女は全身が淡く発光していた。
今にも消えそうだった。
「...君たちは、強い。」
「Aがいなきゃ、俺は...」
彼女は、静かに首をふった。
「君は、もう十分頑張った。」
彼女は俺の頭を優しく撫でている。
「A...」
俺は今きっと、すごく泣きそうな顔をしているだろう。
「君は、もう負けないね？」
「約束する。だから、だから...」
消えないでくれ。
そう言えなかった。
「ねぇ、蓮。私はもうすぐ消えるけど、また会える。絶対に。」
「...」
「『この』世界は君に頼んだよ。君に...君たちにあえて良かった。」
第４章 新たなる旅路 世界 ペルソナＱ２→←第２章 最後の戦い；鳴上 悠�ぁ ＼こΑ．撻襯愁複�
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
滅月(プロフ) - もっちさん» ありがとうございます、今は忙しくてなかなか更新できていませんが、またいつか更新できるようにしたいです。 (2019年11月7日 21時) (
レス) id: 0a8fe9d129 (このIDを非表示/違反報告)
もっち - 凄いいいいい!!! いい意味でお手上げ侍! (2019年10月17日 19時) (レス) id: 5eaff2dd68 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 蓮華さん» ありがとうございます！頑張って更新します... (2019年2月9日 10時) (レス) id: f8aa0f20cc (このIDを非表示/違反報告)
蓮華 - 面白いです！更新頑張ってくださいね！ (2019年2月9日 8時) (レス) id: e1993db95f (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 。。さん» ありがとうございます！ (2019年2月8日 6時) (レス) id: f8aa0f20cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：滅月 | 作成日時：2019年2月8日 5時
