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どうして ページ13

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キラキラと輝く装飾に目を向ければ、あまりの眩しさに思わず目を瞑る。


慣れない洒落た格好、鏡に写ってもちっとも綺麗だとは思わなかった。









臣「片岡」




声をかけられた方を振り向けば、髪もスーツも靴も何もかも輝く先輩の姿。







臣「…来てくれてありがとう」





そう言って微笑む彼の隣に居るのは自分であってほしい。

そう願った時間は無駄じゃなかったんだと、理由もなくそう思った。







『カッコイイですね、先輩』



臣「本当に?片岡にそう言って貰えるとなんか嬉しいよ、自信になる」






慣れない手つきで髪に手を伸ばす先輩を、少し愛おしいと感じてしまった。






涼「臣さん!」



亜「お久しぶりです」






呼ばれたのは自分じゃないのに、一気に現実に呼び戻されたような感覚になる。




彼の隣に立って一瞬でもこのまま時間が止まればいい、そう思ってしまった自分を汚い人間とさえ感じた。







隼「あ、Aさんもう来てたんですね!
ドレスだからもっと時間かかるかと思いました」



『うん、私もそう思ってたんだけど案外早く出来ちゃったから』







無邪気に話しかけてくる隼に心の奥底から何か湧いてくるように感じた。




すると、






臣「やっべ、もう行かねぇと」






そう小さく呟いて顔を上げた先輩が手を振ってその場から走って行った。









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「それでは、新郎新婦のご入場です!」








明かりが消え、ロウソクの火だけが小さく揺れている。









歩みを止めると新婦と長年の愛をこめた父親の手がそっと離れる。



その隙間から時間を埋めるように先輩の腕が回される。






その動作にはきっと今から彼女を守っていくのは自分だという、2人だけの誓いが灯されているかのようだった。









なんでだろう、嬉しいはずなのに。


彼の笑顔を望んでいたのは私のはずなのに。


もう終わりにしたはずなのに。








どうしてこんなに、









亜「Aちゃん…」









涙が止まらないんだろう。

本当は→←嫌な女



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設定タグ:GENERATIONS , 三代目JSoulBrothers   
作品ジャンル:恋愛
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Honey(プロフ) - まゆさん» 感想や温かいお言葉有難うございます!!オチなどはまだ詳しく決めていないのですが、ご期待に添えるようこれからも中務さんとのお話沢山書かせていただきます!これからもよろしくお願い致します(*^^*) (2018年12月3日 15時) (レス) id: 2fd9802047 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - このお話すごく大好きです!みんなも恋愛感情が色々と渦巻いていて読んでいてキュンキュンするし、考えさせられるお話です!私は裕太君が大好きなので主人公ちゃんには裕太君とくっついてほしいですけど、今後の展開がどうなるのか楽しみにしています! (2018年11月29日 11時) (レス) id: 727ab08095 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Honey | 作成日時:2018年8月28日 11時

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