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「じゃあひかる、あべちゃんせんせーにバイバイしよっか」
翔太に促されてひーくんはチラッと俺を見る。
「あべちゃんせんせーにありがとして？」
「ん。せんせ、バイバイ」
ひーくんの小っちゃい手が小さく左右に揺れる。
「はい、ひーくんバイバイ」
「あざしたー」
「はーい、翔太バイバイ」
ひーくんを抱っこしてラウールと処置室に入っていく翔太の背中は頼もしくもあり、けど何だか子どもの頃を思い出して口もとがニヤける。
ひーくんは泣き虫で引っ込み思案だけど聞き分けがよくてご挨拶もしっかり出来る。
対してお兄ちゃんの翔太は小さい時はめちゃくちゃ生意気で悪ガキだったから処置の後のご挨拶は上手じゃなかったな、何て昔を思い出してみる。
正反対だけど体質は似ちゃった2人。
翔太はひーくんに対してはチョコレートにメープルシロップとハチミツかけたくらいに甘くて、ひーくんはにぃにが世界一格好いいと思ってる。
正反対だけどお互いのことが大好きな2人。
でもまだ誰も知らないんだ。
大人になった兄弟がさ、身長も立場も逆転しちゃうなんてね。
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うの(プロフ) - ぽんさん» コメントありがとうございます。細々と更新していきますので暇な時はまた読みに来て下さいね!(^^)! (2022年8月9日 16時) (
レス) id: 312a545c23 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - 突然コメント失礼します。密かに読ませてもらっています。紫さんの出てくる作品が好きです。こぎつね、もしや紫さんもレギュラー参加の予定ですか？可愛いですね。これからも色んな短編集を楽しみにしています。 (2022年7月30日 15時) (レス) id: 06d404138f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うの
| 作成日時：2021年11月1日 11時
