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このまま悪化するようなら元の大きな病院に、とご両親に薦めていた。
入院は嫌だ、先生がいい。
「ね、ふっか。今日は疲れちゃったよね」
「……」
「ふっか、先生のお顔見て？」
「ん、」
「先生がいいよって言うまで点滴毎日来れる？」
「んー…ぅん」
「ちょっとでも体がいつもと違うなって思ったらすぐにラウか先生に言うこと。いい？」
「…ぅん」
「お家でちゃんとお休み出来るって、先生とのお約束ね？」
「うん」
ふっかはホッとしたように頬を綻ばせた。
「今日は小さい子にも優しく出来て偉かったね」
「ぇ？…別に普通じゃん？」
「ふふ。それもそっか。そだね」
「…翔太の弟？」
「うん。照くん」
「ひかる、で、ひーくんねー」
処置室に再び目をやるふっか。
「ふっかさんもこっちどうぞー。キリンさんのベッドに横になってね」
ラウに促されてふっかは簡易ベッドに横になる。
やっぱり体は正直で、点滴しながら眠ってしまったふっか。
それに入れ替わるように翔太が目を覚ました。
「ッ、あたま、いって…」
「にぃに！」
「あ。起きた」
「……、っ、どこ…？あっつ、てか、どこ…？」
「いやいや、翔太のために温度上げたんだからね」
「え？あべちゃん？」
「翔太も頑張り過ぎ。貧血だよ、最近寝不足だった？」
「ぇ？ぁ、…あー、うん」
ばつが悪そうに俯く翔太。
「なんか、バスで気持ち悪くなって…いつもの1個前のバス停で降りてベンチで休んでたんだけどさ、起き上がれなくなっちゃって、照に人呼んで来てって頼んだの」
いつものバス停だったらここまでの道はわかっただろう。
だけど、たった数百メートルの違いでもひーくんにとったら知らない場所で…だから迷ってしまったんだな、ふっかの学校はこことは全く逆の道だから。
「や、雨強くなってくるし、照戻って来ないし、ヤベェって思ってたわ」
「にぃに、ひーくんちゃんとできた？」
「おー！グッジョブ！」
「ぐっじょっ！」
わしゃわしゃと頭を撫でられてひーくんは頭をプルプルさせる。
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うの(プロフ) - ぽんさん» コメントありがとうございます。細々と更新していきますので暇な時はまた読みに来て下さいね!(^^)! (2022年8月9日 16時) (
レス) id: 312a545c23 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - 突然コメント失礼します。密かに読ませてもらっています。紫さんの出てくる作品が好きです。こぎつね、もしや紫さんもレギュラー参加の予定ですか？可愛いですね。これからも色んな短編集を楽しみにしています。 (2022年7月30日 15時) (レス) id: 06d404138f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うの
| 作成日時：2021年11月1日 11時
