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夕食を下膳しようと部屋に行くと、ふっかは配膳してからほぼ変化のない副菜の皿を延々と箸で突いていた。
「あれ、ほとんど食ってないじゃん」
「なんか…お腹いっぱいかも」
「ちょっと首触るね」
「ん、っ」
ふっかは嫌そうに若干体を捩る。
「ちょ、触ってから言うのは、アレじゃん」
「悪ぃ悪ぃ。ね、いつから？」
ふっかからのクレームは無視して、胸ポケットから体温計を取り出してふっかの腋下に挟む。
「しょうたの手、冷たいんだってー」
「すぐ終わるからじっとしてて」
ほんの数十秒でピピッと電子音が鳴る。
「…ね、ふっか、いつから調子悪いなって思ってた?」
表示された数字に一瞬目を見張ったが冷静にふっかに問いかける。
「えー、そんなこと言われてもー、」
康二は心配そうにふっかの方を窺っていて、ふっかはそんな康二と一瞬だけ視線を合わす。
「熱、38℃超えてるよ？」
ため息を堪えてそう伝えると、反応したのはやっぱりふっかの方ではなかった。
「えっ？そんなあるん？ふっかさん大丈夫やゆーてたやん」
ジトッとふっかが康二を睨む。
「あ、！」
康二は慌てて口を抑えるがもう遅い。
「いつから調子悪いって言ってたの?」
「ん、ぇと、」
「教えて」
俺とふっかの視線に詰め寄られて康二は目をキョロキョロ泳がせる。
「え…と、っ、ぇーと、」
「…朝、」
折れたのはふっか。
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うの(プロフ) - ぽんさん» コメントありがとうございます。細々と更新していきますので暇な時はまた読みに来て下さいね!(^^)! (2022年8月9日 16時) (
レス) id: 312a545c23 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - 突然コメント失礼します。密かに読ませてもらっています。紫さんの出てくる作品が好きです。こぎつね、もしや紫さんもレギュラー参加の予定ですか？可愛いですね。これからも色んな短編集を楽しみにしています。 (2022年7月30日 15時) (レス) id: 06d404138f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うの
| 作成日時：2021年11月1日 11時
