三輪ちゃんに成り代わった件について

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おちて、おちた。

頭から、思い切りガツンと地面にぶつかった。

屋上で飛び降り自 殺をするのは高さが足りないと聞いた方があったが、本当だったようだ。

痛くて、いたい。

辛くて、つらい。

苦しくて、くるしい。


あんなこと、しなければよかったのに。

心の端の端でそんな言葉がでてくる。

きっと、私が身代わりになったことだろう。


「…そんなこと言うなよ……」


そんな、偽善の塊の言葉。

責任とか、人を助けるとか、正論とか。

世の中の常識。

そういうの苦手だけどさ。



「結局のところ、いいことなんだよ。
頑張ったぁ〜って感じすんじゃん。
どっちも同じなら、いい方を選ぼうぜ…」


なんて、誰に言ってるんだろ。


「あつい、あついなぁ〜」


死にたいなんて、軽くいうけど

殺すとか、死ねとか





いざ自分に起こってみるとどうだろう




「あーーー


どうせ死ぬならあるある展開起こんないかなぁーー


神さまきたりしてーーーーーー



転生トリップしたりしてーーーーー」




なんてね。少しアピールしてみたり。



ざわざわと人が集まる音がする。

近づいてきてる。


なんか叫んでるけど……





「酷い顔…」



そんな泣かなくてもさ、いーじゃん

そんな悲しまなくてもさ、

かわいい顔が台無しだよ。



そんなに辛そうにされたら、


「こっちまで泣いちゃうじゃん？」




私が喋ったことに驚いた顔をする。


「死なないで！」

「もっといっしょにいたいよぉ…！！」


とか。

もう無理じゃん！


「今まで一緒にいて楽しかったよ。

最期にこんな大勢に囲まれて死ねるとか、嬉しすぎるし。


最期くらい、笑って見送ってよ…！！」



視界がなんだかぐにゃりと歪んで、


鼻がつんと痛くなって、


わかったことが、







ああ、私泣いてるんだぁ…って。






別に不幸は特にないし、

人並みの生活を送ったと思う。


でも、なんだか


「死にたくない」


と思う事はなかった。



強いていうならば


HUNTER×HUNTER完結してよ！

とか


ヒロアカ、炎炎、文スト！！


ツイステ、あんスタ、ヒプマイ！！


とかオタクの嘆きだ。


まぁ、




「生まれ変わったら呪術廻戦の世界に行けますようにっ！」


今世で徳を積んだからきっと願い叶えてくれるよね……

最期は、私の得意な○○○○○で逝こう…！


___


これで前世編終わりです！

ちなみに苦手は作った笑顔
得意は本当の笑顔


過去になんかありそう…

誤字直しました！

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