爆豪は少し素直じゃない 【爆豪勝己】

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『寝れない……』


眠れるわけが無いあんな事があって普通に寝れるわけが無い。
クーラーはキンキンに効いていて暑いはずが無いのに暑く感じる


目を瞑れば爆豪の顔が出てくるしゴロゴロとクッションを抱えていれば爆豪に抱きしめられたことを思い出すし……重症だ



『……普通に出来てたよね、？』



共用スペースでみんなで居る時は普通だった気がする。爆豪も。なのに1人になっちゃったら色々考えちゃって『あぁ！』とクッションに顔を埋める。



『…水でも飲もう』



​───────



『あ』
切島「お、どした？耳宮も水か？」



共用スペースにはまさかの先客がいて切島から水を貰う



『ありがとう』



……切島って爆豪と1番仲良い、よね？
聞く？……いやいや、でも、聞けるわけが無い



切島「……どした？」



悶々としていれば切島が不思議そうに私にそう聞く



『男って誰にでも普通にキス出来るの？』
切島「……え？」
『あ……』



考えるより先に言葉が出てしまって慌てて口を押さえるけど時すでに遅し



『……何か言ってよ』



ポカンとしている切島とのこの空気が耐えられなくてそう言えば切島は焦ったように



切島「いや！……ちょっと突然過ぎてビックリした、わりぃ」


と言ってから、んー……と天を見上げた


切島「少なくとも爆豪は好きな奴にしかそういう事しないだろ」


……いやいや待て、


『……なんで爆豪だと思ったの？』
切島「え？爆豪じゃないのか？」
『いやそうなんだけど……あ、』



さっきから私、切島にベラベラ喋りすぎな気がする



これがまだ切島で良かった……上鳴とかだったらめんどくさい事になってそう……



切島「安心しろよ、言わねぇから」



切島は私が考えていることを読んだかのようにそう言って水を飲み干すとおやすみ〜と言いながら部屋に戻って行った

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