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お祭り当日。お茶子ちゃんはみんなに浴衣を着付けて貰って芦戸ちゃんや透ちゃんを中心に可愛くお化粧をしてもらっていた
どうやら緑谷から早めに終わると連絡が来たらしい。
爆豪は私になんにも言ってこなかったけど。
芦戸ちゃんは私にもしてあげる、と言ったけどお祭りに行かないのに化粧をして浴衣を着るのは何とも悲しくてやんわりと断った。
───────
バン！と大きな音を立てて爆豪と轟が帰ってくると爆豪は轟に荷物を押し付けそのまま私の元にズンズンと歩いてきた
『え？何、』
「行きてぇんだろ、付き合ったるわ」
そう言って私の腕を掴んでそのまま寮を後にした。こんなことなら浴衣も化粧もしてもらうべきだった
───────
『…もっと可愛くして行きたかった』
ポツリと本音を零せば
「今のままでじゅーぶんだろ」と爆豪は耳を赤くしてそう言うからドクンと心臓が跳ねるのが分かった
『……人混み、苦手なんじゃなかったの？』
去年の文化祭の時を思い出してそう聞くと
「あんなん口実だわ……気がつけや」と繋がれた手をキュッと強く握られる。
今日の爆豪はなんだか素直で凄く心臓に悪い
『爆豪、あれ食べたい』
そう言って焼きそばを指させば ん、とだけ言って私の手を繋いだまま屋台のおじちゃんに焼きそば1つと頼んでいつもだったらあるどちらが払うか論争もせず爆豪がお金を払った。
───────
「ここでちっと待ってろ」
そう言って私を少し外れた人混みも減ってきた階段のところに残すと爆豪は人混みの中に戻って暫くすると大きく膨れたレジ袋を私に渡した
「好きなの選べや」
渡された袋を見れば綿あめやたこ焼きりんご飴にじゃがバター……とにかくあらゆる物が詰められている
『わざわざ買ってきてくれたの？』
爆豪は黙ったまま階段に座ってさっき買った焼きそばを食べ始めた
『食べる？』
爆豪が買ってきてくれたたこ焼きを1つ箸で摘んで爆豪の前に見せればそのまま口に入れる
「…んだよ、」
『いや…そのまま食べると思わなくて』
予想していなかった展開に顔が熱くなって爆豪から顔を背けた
「おい、」
そんな私の顔を爆豪の手が包んでグイッと爆豪の方に向けられる
「……俺以外の奴に、んなことするんじゃねぇぞ」
そう言う爆豪の顔はいつにもなく真剣でドクドクと心臓がうるさくて痛い
「危機感ねぇんだよ」
爆豪の顔が近付いて来たかと思ったら確かに唇が触れた
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mei(プロフ) - オリフラたってますよ！とっても良い作品！！どうか続きを…… (2022年4月26日 22時) (
レス) @page20 id: b5f626851a (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - オリジナルフラグたってますよ…！とてもいい作品なのに正当な評価がされなくなっちゃいます！気づいてー！ (2021年11月22日 6時) (レス) id: d99c906f1a (このIDを非表示/違反報告)
らい - おりふらたってますよ (2021年11月19日 2時) (レス) id: c704132556 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - オリジナルフラグたってますよ……！ (2021年11月19日 2時) (レス) id: 1f4f011eda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゆぅ | 作成日時：2021年11月18日 22時
