あまくて、ずるい、きみのせい (ページ13)

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「ねぇなんで？なんでくれたの？」

『何でもねぇって。なんでそんな気になんだよ』

「だって！あのめぐが！」

『どのめぐがだよ』

「あのめぐだよねーん！」

それから一時間ぐらい食堂でまったりと過して、お腹いっぱいな状態で向かうは、大学近くのカフェ

そこが待ち合わせ場所で、あべくんは別でご飯を食べてから来るらしい

『いいじゃん。美味かったんだろ？』

「…美味しかった」

『ん、ならよし』

そして、さっきから佐久間先輩とタッグを組んでめぐに質問攻めしているのは、さっきのミニカツカレー事件のこと

あの頑固ちゃんのめぐが一度拒否したにも関わらず、分けてくれたなんて…

私としては地球がひっくり返るぐらいのことなのに、めぐは気まぐれだの一点張り

しまいには、いいように丸め込まれてしまった

『んじゃ、俺はこの辺で』

「…えっ？めぐ帰っちゃうの？」

『ついさっきバイト先から休みのやつと代わってほしいって連絡来てさ…ごめんな』

「…めぐ、嫌だった？」

『え？』

「あべくんと会うの、もしかしたら嫌だったかなって…」

『いや、そんなことないよ。たまたま運がなかっただけ。今度紹介してよ。んで、三人でご飯いこ』

「…ほんとに？無理してない？」

『大丈夫。無理してねぇ』

「あ！いたいた！あーべーちゃーん！！！！！」

そんなことを話していると、あべくんを見つけたらしい佐久間先輩がぴょんぴょんと飛び跳ねながら手を振った

『楽しんでおいで。俺はいいから』

「…分かっ、た。バイト頑張ってね」

『ん、さんきゅな』