溶かされる前(em) ページ37
昼下がり、いつも通り彼の部屋で差し出された紅茶を楽しむ。
エ「Aさん、このお茶請けもどうぞ」
『あ、ありがとう〜』
机に出されたのはシュークリーム。
中々に値の高い代物に少し驚くものの、彼はなんのことは無く知らぬ顔で優しく微笑む。
何だかいつもと違う。
『…なんか優しすぎる』
エ「私はいつも通りですよ」
『んー、まぁ、そうなんやけど…』
そう、彼はいつも優しい。
何も変わらないハズなのに、なにかむず痒い。
何故かソワソワとしてしまって落ち着かなかった
それを隠す様に紅茶を1口含めばクスリと笑われてしまった。
悔しいなぁ。
エ「可愛い。」
『うっ…いじめやんといて…』
エ「いじめてませんよ？本音言っただけです」
『やからそれがっ』
私が反論しようとしても、心底愛おしそうに見つめられて
それ以上喉から言葉が出なくなってしまう。
ああもう、なんで今日はそんな…。
エ「…今日は、夜一緒にいてくれません？」
『へっ…』
彼がいつもなら絶対言わない言葉に思わず面食らい、カップを落としかける。間一髪でカップを割らずに済んだが、そんなことお構い無しで彼はいつの間にか近くにいた。
両手で頬を包まれて、目線を合わせるよう促される。
吸い込まれるような薄い色素の瞳に見つめられる。
目が、逸らせない。
『わ、かった』
エ「…楽しみに待ってますね」
返事をすれば満足気に手を離され、無意識に喉がこくりとなった。
逃げられない。
明日自分は動けるだろうか。
…彼のはねちっこいんよ。
イけばイくほど沼というか。
だめだ、嫌な意味ではないけど想像したくもない。
ナニをされるか考えてしまい、疼くような感覚を覚えた。
エ「俺にも愛させて」
するりと頬を撫でられ、口付けられた。
今から火照らせてどうするのか。
彼から誘われるなんて、明日雨かもしれない。
慣れないドロドロの甘さに私はやっと顔を逸らした。
＿＿＿＿＿
さんまさんリクエストありがとうございます！
ドロドロに甘やかされるが少しわからなくなってしまい…営み前って甘いよね！と安直に…。
申し訳ないですがこちらでお納め下さいませ…
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琴葉(プロフ) - 逆音つらら@ちゃげっ娘。さん» こちらこそ、ずっと読んでくれててありがとう！！コメントくるたび私もニコニコしてたよ…！本当に、長く書き続けてしまったけど、見守ってくれてて本当にありがとう！これからもよろしくね！ (2022年4月25日 21時) (
レス) @page50 id: bc3093acc5 (このIDを非表示/違反報告)
逆音つらら@ちゃげっ娘。(プロフ) - 長い間お疲れ様！！琴葉ちゃんの書くみんなが大好きで堪らんかった！毎回更新される度にニコニコしながら読んでた。最後の話めっちゃ好きありがとう...; ;改めてお疲れ様。長文失礼！ (2022年4月25日 20時) (レス) @page50 id: 7d70168393 (このIDを非表示/違反報告)
夜雫(プロフ) - 琴葉さん» 全然！むしろお願いしますm(_ _)m わたしほんとに主様の文が好きなんですよ！どうかよろしくお願いします！ (2022年4月21日 19時) (レス) id: 1708361fbd (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - 夜雫さん» ｳｯｯｯやっぱり見たいですよね…私も書きたいです…嬉しいお言葉ありがとうございます…！余白的にしてみたでしたら書けるのですが、それでもよろしいでしょうか… (2022年4月21日 17時) (レス) id: bc3093acc5 (このIDを非表示/違反報告)
夜雫(プロフ) - 胸:糞のやつ最後まで見たいです。文が毎回毎回知性を滅茶苦茶に感じる綺麗な文でほんとに好きです (2022年4月20日 22時) (レス) @page46 id: 1708361fbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴葉
| 作成日時：2019年9月12日 0時
