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視界がふっと広がった気がした。
強迫観念に駆られていた思考が消えた気がした
ズキズキと痛んでいた頭が一気に楽になった
そして、自分に凭れ掛かる重みに気がついた
『、あ…う、そ……』
口端から流れる血も、自分についた血も、
自分の手に握られた血のついたナイフも、
何もかもが非現実的に思えて、でもこの何とも言えない嗅ぎなれた臭いだけは、脳に現実だと訴えかけた
『うそ、いや、や、ぞむ、おねがい、』
いつもなら回る口がまるで痺れたかのように上手く動かない
ドクドクと跳ねる心臓が、脳に警鐘を鳴らしていた
ゾ「は、やっと、なまえ、」
『ゾム、ごめんなさｯ、ごめんなさいっ…』
もうどうすればいいか分からなくて、
ただ彼の名前と、謝罪を零し抱き締める
それしか分からなかった
ただ死んで欲しくなかった。その一心だった。
「ぞむ、やだ、やだあ…」
冷たくなっていく体を少しでも温めたくて
いやだいやだと首を振りながら彼の名前を呼んだ
誰でもいい、ゾムを助けてくれ。
自分の手で傷つけてしまった彼を、誰か。
＿ガサリ。
自分の周りにあった草が揺れた。
誰かがこちらにくる。
『味方』であれば万々歳だ。
しかし『敵』であった場合、1番最悪。
瀕死のゾムを置いていくことも出来ないし
重症の人を庇いながら戦うことも困難だろう
『…！あ…』
お願いだから味方であれと願ったその主は＿
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琴葉(プロフ) - 逆音つらら@ちゃげっ娘。さん» こちらこそ、ずっと読んでくれててありがとう！！コメントくるたび私もニコニコしてたよ…！本当に、長く書き続けてしまったけど、見守ってくれてて本当にありがとう！これからもよろしくね！ (2022年4月25日 21時) (
レス) @page50 id: bc3093acc5 (このIDを非表示/違反報告)
逆音つらら@ちゃげっ娘。(プロフ) - 長い間お疲れ様！！琴葉ちゃんの書くみんなが大好きで堪らんかった！毎回更新される度にニコニコしながら読んでた。最後の話めっちゃ好きありがとう...; ;改めてお疲れ様。長文失礼！ (2022年4月25日 20時) (レス) @page50 id: 7d70168393 (このIDを非表示/違反報告)
夜雫(プロフ) - 琴葉さん» 全然！むしろお願いしますm(_ _)m わたしほんとに主様の文が好きなんですよ！どうかよろしくお願いします！ (2022年4月21日 19時) (レス) id: 1708361fbd (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - 夜雫さん» ｳｯｯｯやっぱり見たいですよね…私も書きたいです…嬉しいお言葉ありがとうございます…！余白的にしてみたでしたら書けるのですが、それでもよろしいでしょうか… (2022年4月21日 17時) (レス) id: bc3093acc5 (このIDを非表示/違反報告)
夜雫(プロフ) - 胸:糞のやつ最後まで見たいです。文が毎回毎回知性を滅茶苦茶に感じる綺麗な文でほんとに好きです (2022年4月20日 22時) (レス) @page46 id: 1708361fbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴葉
| 作成日時：2019年9月12日 0時
