[短編集]悄然としない日常を[wrwrd]

あーんしてみた *リク* ページ11

*氷雨(けゐ)さんリクエスト*
[彼にあーんしてみた]


グルッペン


グ「ん…これも美味しいな」

お茶会の度にしているので恥じらう素振りがない
そしてそのまま何の躊躇いもなく
自分のケーキを差し出してくる彼が首を傾げた
「？食べないのか？」
『え、あ、うん…食べる』
何故仕掛ける側が照れなければならんのか…。
何だか負けたような気がするので、
今度また別の物で照れさせようと貴方は決意した



トントン


ト「っ、じ、自分で食べるって！！」

差し出したクッキーを真っ赤な顔で拒んだ彼
ええから、とそれでも押すと渋々口を開いた
「美味しい、で」
恥ずかしすぎて味なんてわからない、と心の中で呟いて




鬱先生


鬱「あー、ん。これAちゃん作ったん？」

此方も慣れている為反応は特にない
ただ貴方が作ったという事には直ぐに反応を見せた
「やっぱそうやんな！めっちゃ美味しいで？」
褒め方も何もかも、女の扱いには本当に手馴れている
貴方は少し恥ずかしくなり手で口元を隠した




ゾム


ゾ「ん、なあなあ、もっかいそれしてや」

もう一回と強請る彼は心底幸せそうに目を細めた
貴方からそれをしてもらえたことが余程嬉しかったらしい
『そんなよかった？』
貴方が笑いながらそう尋ねれば、おん！ととてもいい返事が返ってきた




シャオロン


ｼｬ「えっ…あ、ん…ち、ちょっと甘すぎひん？」

味見として差し出されたそのお菓子に思わずダメだしするものの、内心心臓は大きく跳ねていてそれどころではない
顔が真っ赤ですよー？と揶揄うと、煩いわと怒られた
可愛らしいのでまあ良しとしておこうかと
貴方は満足気に次の部屋に向かった

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