彼の目の前で死んでみた *リク* ページ5
星屑の欠片さんリクエスト
[謝る前に彼女が目の前で亡くなってみた]
([酷く無聊な日常を](嫌われてみた)(ページ38)
の続き)
(もしも彼らが真実を知り、謝罪をする前に貴方が死んだなら…という感じで読んで下さい)
グルッペン
グ「待てｯ！A！！」
落ち行く浮遊感の中、確かに聞こえた彼の声
初めて名前を読んでくれたね、と呟いた言葉は届いたか分からないが、確かに感じる幸福感を噛み締め、悔いはないと貴方は目を閉じた
「許してくれｯ…」
寂しげな微笑みの裏を考えもしなかった自分を彼は誰よりも憎み、伸ばしても届かなかったその手を地面に強く叩き付けた
トントン
ト「…すまんかった、ホンマに…」
届いたのに振り払われたその手を片方の手で掴み、彼は涙を零した
落ちていった貴方を見つけた仲間が下で何かを叫んでいる。でも彼の耳には貴方の最後に放った言葉しか残っていなくて
「ありがとうなんか、言われる事なんもｯ…」
言葉にもならない程に後悔が彼を蝕んでいく
自分のことを手伝おうと必死に頑張ってくれた貴方を否定した己が、あまりにも憎らしくて
鬱先生
鬱「嘘やろ…伝えれへんかった……」
屋上の扉を開けるものの一足遅く、靡く貴方の髪と落ち行く姿に彼は思わず膝を付いた
この世から飛び立つ貴方を引き止める事も出来ず、一番伝えたかった事さえ伝えられなかった
事実を聞いて、避けていたのは確かだ
ただそれは自分が貴方に合わせる顔が無かっただけで、貴方が嫌いだからという訳ではなかったのに
「…ホンマ、どうしようもないクズやな」
何も出来なかった彼の暗い瞳から
また涙が零れた
ゾム
ゾ「…そっか…死んだんか…」
何か思い出を作る前に亡くなってしまった貴方に、彼はただ一言そう呟いた
人の死を沢山見る彼にとって
貴方の死もあまり思い入れが無い
それでも寂しさと共に訪れる貴方への申し訳なさや、深く関わってみたかったなどの後悔が確かに存在して
構って欲しかったなど、それこそ虫が良すぎるだろうと彼は思わず拳を作った
シャオロン
ｼｬ「ｯ！！待って！！」
貴方が自室にて首元にナイフを宛てがうと、突然現れた彼。それでも止める間もなく腕を引けば、鮮やかなその血飛沫が彼を汚した
「あ…ごめ、ごめ、なさっ…」
ガタガタと震える彼の口から何度も何度も零れる謝罪の言葉。貴方が許すと言いたげに微笑めば、今度は雫を零した
自分が刺した見えない刃の方が、貴方の事を傷付けていたのだと、今更になって気付いて
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るゆ - 危ないところを彼に助けられてみたであった死ぬって表現を散らすっていうの自分もめっちゃ好きです。なんか良いですよね((語彙力 (2021年12月6日 21時) (
レス) @page20 id: 360678e429 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - みょんさん» 毒味の話ですよね笑 確かにそうなんですよ…笑 でもその時まだコミックとか読んでなかったので、その要素入れられなかったのは今になって後悔してます… (2019年8月21日 12時) (レス) id: fea4b79f15 (このIDを非表示/違反報告)
みょん - 〇屋のひとりごと､､､（ﾎﾞｿｯ (2019年8月21日 12時) (レス) id: 58ac6e7e16 (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - 琴葉さん» すまんね、無理させて。お礼に小説の続き送っとくから、執筆進んでないけど･･･(笑)私も今書いてるやつ書き終われるように頑張る (2019年7月18日 19時) (レス) id: 326cd46c38 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - 雪菜さん» いやいやないんだなあこれが…() それはそれで嬉しい！！ありがとうね！！！！！頑張る！ (2019年7月18日 2時) (レス) id: ff3029a0da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴葉
| 作成日時：2019年6月3日 12時
