[短編集]欺瞞だらけの日常を[wrwrd]

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コネシマ


コ「…せやな、めっちゃ綺麗やわ」

その言葉は"花"に対してなのか、それとも"貴方自身"に対してなのか、彼自身も無意識に零したモノの為分からない
ただ彼にも分かるのは、このままなら貴方の命が散ってしまうということ
「俺、どないしたらええ…？」
突き放したとしても、それが彼なりの優しさだと知っている貴方には意味が無くて。






ロボロ


ロ「綺麗なんか、ないわ…」

対照的に彼はそう憎々しげに吐き捨てた
その花がなければ、その花のせいで。
そして、どうしても貴方を愛してしまう自分のせいで…。彼が憎むべき対象は沢山存在する
貴方がそれを拭うように彼の頬を優しく撫でれば、彼は堪えていたものが溢れる様に涙を零した






エーミール


エ「Aさん…すいません…」

彼に心配や心の負担を掛けたくなくて発したその言葉
ただそれも、彼には全て分かるから
「俺にはっ……」
貴方を愛する事は出来ても、貴方を嫌う事は出来ないと、彼は苦しげに涙を流し頭を抱えた






ショッピ


ｼｮ「っ、ごめ、なさ…俺、先輩の事、好きなんです…」


掠れたその言葉(愛)で貴方の体にまた花が咲く
涙を浮かべ、自分を責める彼に『うん、やっぱ綺麗やわ』と微笑めば、彼は貴方を抱き締めた
そんな幸せそうに笑わないで。
自分を愛おしそうに見つめないで。
また、貴方から離れられなくなってしまうから




＿＿＿＿＿＿


貴方を愛せば愛す程、それは貴方を苦しめる
それがどれだけ彼をも苦しめるか、というイメージ。


＿＿＿＿＿


【雑談】

色々と身の回りの整理をしていて、小6に書いた小説を見つけたんです
感想をかいて貰う所も作っていて
(今となってはなんて厚かましいのか…)
そこを読むと大体の人が
「上手やけど、次は面白い話が読みたいな！」
と書いてました。確かに、あの頃は特に暗い話しか書けなくて、何時もシリアスなのばかり書いてました
何が言いたいかと言うと、
昔ならそうやって次は面白い話をと期待されていましたが
今は何を更新しても誰かに喜んで頂けて
ホンマ幸せやなあ、と思ったんです

長々と失礼しました

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