きみはペット。

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A「、、あっ！お伝えしておくことがありまして、、」


北人「なに？」


A「私、北人様の基本情報全て把握しています」


北人「あぁなんだ、そんなことか笑何となく分かってたよ、Aちゃんの反応で」


A「そうでしたか！さすが北人様、、」


北人「そうでもないよ笑」




Aちゃんの話を耳に入れながら、スマホのカレンダーアプリに『3/14 Aちゃんの誕生日』と入力した時、ふと思い出した





北人「Aちゃん成人式出た？」


A「いえ、、私には式に出る権利はないので、、」


北人「じゃあ振袖も着てないって事だよね、、」


A「そうですが、私は北人様に飼って頂けただけで幸せです！」


北人「それもルールなの？」


A「えっ？」


北人「ご主人様の機嫌取りをすること」


A「それは、、ですが、本心でもあります！」



俺にはそんな事しなくていいのにな



北人「そっか、でも振袖って新成人には憧れじゃない？」


A「私は普通の人間じゃないので、憧れるなんてしちゃいけないんです」


北人「、、なんでそう思うの？」


A「私はそういう存在なんです。、、ってこんな暗い話、申し訳ございませんっ！」





Aちゃんが過ごしてきた世界は
どんな感じだったんだろう


俺には想像出来ないくらい辛かったはず


でもAちゃんはずっとニコニコしてるんだ


目の奥はあの日見た動画と同じように冷たく感じる



どうにかできないのかな



Aちゃんのほんとの笑顔、早く見たい

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