きみはペット。

バカ ページ13

北人「コンビニ行ってくるね〜」


A「え？！私が行きます！」


北人「いいよ笑運動したいし」


A「分かりました！お気を付けて！」


北人「はーい」



ガチャ



よし、そろそろ洗濯入れよっかな



あれ、なんか曇ってる




ﾎﾟﾂﾎﾟﾂ、、



雨降ってきた？





、、北人様傘持って行ってない！！




急いで傘を持って外に出る




早く届けなきゃ



その一心で走り出したのはいいものの、






、、迷った




ずっと施設に居たため東京の道なんて分かる訳もなく



スマホもない


自分の傘もない


これは北人様の傘だから使っちゃいけない




『ご主人様の物を勝手に触ったり使ったりしてはいけない』
というルールが決まっている



、、ん？


今この傘を持ち出してる時点で破ってる、、？



バカだ私




破っちゃったし使ってもいいのかな？


でもルール破ったら捨てられる、、




使うか使わないかで悩んでる間にどんどん雨風が強くなっていく




もういいや、使ってしまおう




バサッ



とりあえずこれで大丈夫かな




あれ？
まだ雨落ちてくる



傘を見ると目に入ったのはビリビリと破れている所が




嘘でしょ！！！




傘をさしてる意味もなくて、傘を閉じる




どうしよう、、




私ってほんとにバカじゃん




絶対北人様家ついてるし



体はどんどん冷えていく



冷えるなら動いてあっためよう



そう思って、とぼとぼと知らない道を歩く




あ！公園だ！



しかも時計がある！



家を出たのが16:30頃で



今は18:00



完全にやらかしてしまった、、




、、もう家帰れないのかな





あぁ、せっかく優しいご主人様が見つかったのに



ほんっとにバカ




寒い。怖い。



いくらそう思ったって家への道が分かるわけない




諦めよう



そう思ってブランコに乗った時、





不意に雨が落ちてくる感触が無くなった




不思議に思って顔をあげると、




「大丈夫ですか？」




黒い格好をした、いかにも怪しい人が話しかけてきた

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