dryflower 〜 sho.hirano 〜

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｢いらっしゃいませー｣






忙しかったお昼時が過ぎて
少し気が抜ける






廉『Aちゃんなんかソワソワしてる？』






｢え、そうですか？｣






廉『いや、俺の気のせいか (笑)』






ハハって笑った廉くんを横に
ひと息つくとゆっくり深呼吸をした






｢でも、そうでもないかも (笑)｣






廉『ん？』






首を傾げて真っ直ぐな瞳で覗き込まれると
ちょっと力が入る






｢あの、お手洗い行ってきてもいいですか？｣






廉『行っといで (笑)』






あー早く紫耀に会いたいな、なんて
今日は1日頭の中をずっと占領して仕方なかった









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音が鳴る扉に目線を向けて声をかける






廉『いらっしゃいませー』






見たことある整った顔立ち

誰かなんて、聞かなくても分かる






廉『何名様ですか？』






平『ひとりです』






廉『こちらへどうぞ』






平然を装って席へ案内する

冷静に、冷静に、って言い聞かせながら。






廉『すぐにお水お持ちしますね』






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