アズール君、腐男子ってマジですか？【完結】

６　　アズ「しゅ、襲来・・・」 ページ6

二年生に上がったジャズたち。入学式で事件が起きた。異世界からの来訪者だ。一行は驚いた。ジェイドとジャズは顔を見合わせて頷いた。乙女ゲーやん。

しかし次の瞬間、二人の期待は打ち砕かれる。

ユウ「は？ＢＬの宝庫やんけ。私みたいな腐った女いていいんですか？私は推しＣＰの家の壁になりたい人間ですよ？」

男子校としった彼女は「え？そんな・・・」とか恥じらいのある反応ではなかった。むしろ生き生きとしていた。だからこそ、二人は顔を見合わせて頷いた。

あいつ同類だぞ、と。

ユウ「いやほんと私ここにいていいんですか？いやこちらとしては大歓迎なんでけどね？こちとら腐女子ですぜ？」

ジェイド「いや強すぎませんか？」

ジャズ「堂々カミングアウトしたねー。俺らの初対面と同じ」

そう、彼らは初対面で・・・

((あ、こいつ同類だ・・・！！))

そして固い握手を交わした。それ以上に堂々としたカミングアウトに腐男子同盟の二人は震えた。いやほんと堂々としてんな。

怒涛の入学式は幕を下ろした。二人は顔を見合わせて頷いた。そしてアズールの元に走っていく。

アズール(あぁ最悪だ。寮長になってから一人部屋になって、シトラスさんの同室相手はフロイドに・・・あぁ同じ部屋になりたい！またあの寝間着が見たい！あー、また漫画描こう。あれ描いてると落ち着くんだよなぁ・・・今日はどんな感じにしよう・・・)

そう荒れていた。寮長になり、寮長部屋に移ったため、アズールはジャズに飢えていた。この際はっきり言おう。アズール・アーシェングロットは片思いをこじらせていた。陸初日にベッドから立てなかったときに、なんの見返りも求めずに手を差し伸べてくれた彼の姿・・・

アズール(まさしく女神！あぁこれが陸文化で言う推し！というものなのですね。確か僕のような人間をガチ恋リスナーというんでしたっけ？難しい単語ばかりでいまだによくわかりませんが・・・まぁイデアさんに聞きましょう)

アズールはジャズ最推しの腐男子だった。片思いをこじらせたガチ恋野郎だった。

ジェイド曰く、「もうやだ〜とか駄目になって、「なんでわかってくれないんだ！」とか理不尽に襲って触手レイ、からのよしよしセッで完全にダメにされてほしいです。あんだけ激しくやって痕もめちゃくちゃ残した執着心の塊みたいな攻めがよしよしセッで泣きながら甘やかされるのが見たいオタクです」とのこと。
　

７　　ジャズ「おぉ・・・」→←５　　ジャズ「楽しいなぁ」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す