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それからは眠れなくて、夢の内容を思い返しては、私を包む彼を見上げた。
『…大介は本当にこれでいいのかな。』
彼の心の中も、腹の中も、見えていない。好きな子、って言ってくれたことは嬉しいけど、他にも何か…何かあるような。
ぐるぐると思考が回る。だけど肝心な答えはひとつも出なくて、もどかしい。苦しくて、大介にすり、と擦り寄った。
《んー？》
『ごめん起こしちゃった…？』
ぐっと私を引き寄せて、抱きしめる。それはそれは、力強く。
《どこにも、行かないで…》
弱々しく吐かれたそれは、私に向けられたものではないような気がして。小さい子どもが泣きつくみたいに、大介は腕に私を閉じ込めてがっちりと繋ぎ止めている。
『どこにも行かないよ。』
背中にそっと手を回せば、すう、と聞こえてきた寝息。大介も夢を見ている。きっと私じゃない誰かを想いながら。彼にも彼の事情があって、私にも私の事情がある。
それでも。
私たちは、孤独に耐えることが、出来なかった。
出来ないから、こうして体を重ねて、空虚な心を埋め合わせて。
虚しいだけじゃ、ない。この関係にはきちんと意味がある。いつか、大介の話も聞いてみたいな。
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まのか(プロフ) - もぉぉぉぉぉぉぉ！！最高ですっ！一気に読ませてもらって 仕事の疲れが吹っ飛びました！ｗ更新楽しみにしてますね＾＾ (2020年8月11日 20時) (
レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
セン(プロフ) - すごい面白くてあっという間に読んでしまいました。続きを楽しみに待ってます。 (2020年8月11日 19時) (レス) id: 0585149188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月叶
| 作成日時：2020年8月5日 0時
