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12話 ページ16





義「…俺は、やらなくていい」

『だめ、強制だよ』


錆「瞬殺…だと……」



さすがに一瞬で負けるとは思っていなかっただろう。
二人は目に見える程に闘志を削がれていた。


『はいはい、次は義勇だね!行くよ!』

義「や、やめ……」
ダ ァ ンッッ








『…はい!ここまでで合計、僕が100勝!二人が0勝だね!まだまだ行くよー!』


錆「そろそろ…っ、辞めにしないか……」



二人は震えながら顔を真っ青にしている。
Aはにっこりと笑い、こう告げた。


『だ〜めっ♡』

義「(見た事のないような笑顔だ…)」

錆「(鬼畜…鬼畜過ぎる、悪魔の微笑みだ……!)」


『それじゃ!次、行ってみよっか!』





二人の叫びは山の麓まで聞こえるくらいには大きかったらしい。







──────────────────


真「どうしたの?二人ともそんな部屋の隅で丸くなって、ご飯冷めるよ?」




義「……俺は、弱かったのか…」

錆「弱いのは…漢ではない…」



二人は体操座りでどんよりとした空気を醸し出している。
背景に ずぅぅうん… という効果音が付きそうなくらいだ。




『あらら…ちょっとやり過ぎちゃったかなぁ…ごめんね…っほら、ご飯食べよ?』


まだまだ時間はあるんだし、と言い二人の頭を優しく撫でると
ようやく此方を向き移動し、食事に手をつけた。



義「明日は…絶対勝つ」

錆「負けてばかりでは漢としての面目が丸潰れだからな」


『うんうん、二人とも最初に比べると結構持つようになって来たからね!僕も本気でやらなくちゃ!!』


と言うと二人は想像したのかはぁ…と溜息を付きがっくりと肩を落とした。

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ゆりか(プロフ) - お話終わりなんですか?(TT) (2020年8月17日 22時) (レス) id: ce3588ab80 (このIDを非表示/違反報告)
みたゃらしちゃ(プロフ) - きのみさん» ありがとうございます!! (2019年9月16日 20時) (レス) id: 677809eb29 (このIDを非表示/違反報告)
きのみ(プロフ) - 夢主ちゃんかわゆす (2019年9月16日 20時) (レス) id: b48d9d3d8e (このIDを非表示/違反報告)
きのみ(プロフ) - シリアスものんびりもどっちも好きなので大丈夫です (2019年9月16日 15時) (レス) id: b48d9d3d8e (このIDを非表示/違反報告)
みたゃらしちゃ(プロフ) - きのみさん» ひゃぁぁもうなんか、、好きです…これからも精一杯書かせて頂きます…(´;ω;`) (2019年9月16日 13時) (レス) id: 677809eb29 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みたゃらしちゃ | 作成日時:2019年9月14日 22時

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