四十一仕事 ページ43
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日も暮れてきた頃、久世が帰ってきた。
その頃には双葉の熱は39.2度から37.8度にまで下がっていた。
それは日中付きっきりで看病してくれた友人である佐賀のおかげだろう。
双葉的には友人に看病されて少し複雑な気持ちだったが。
いや、久世に看病されても申し訳なさ過ぎて治るどころではないだろうが。
「おかえりなさい久世さん」
「…ああ。体調はどうなんだ」
「えっと、まあまあです。朝よりは楽な気がします」
それじゃ、また週末! と元気よく帰っていった佐賀を思い出し、苦笑いをしながら双葉は答えた。
部屋の入口に立っていた久世は、双葉のいるベットに腰掛け、病人の様子をみた。
嘘をついているようには見えない。
それが見られると久世は、じっくりと見る視線をやめた。
「それならいい。治ったらいつも通り頼む」
「はい。……あ、夕飯食べました?」
「ああ。外で食べてきた」
「あ、お風呂の準備…」
「そのくらい自分でやろうと思えば出来る」
病人の仕事脳とお節介ぶりにため息をつく久世は、自分が仕事中に目の前の男がこっそり仕事をしていないか怪しんだ。
「お前こそ、病人の身で風呂はどうするんだ? 普通は濡れタオルで体を拭くらしいが………俺がやってやろうか?」
「っな、」
お節介に対するちょっとした反撃のつもりで言った久世の言葉は、なかなかに双葉に効いたらしい。
久世にそうされているのを想像してしまった双葉は、羞恥で顔を赤くした。
「じゃあな。ちゃんと寝て治せよ」
「は、い…」
久世は、双葉の頭を軽く撫でて部屋を出ていった。
双葉は、布団の中でしばらく惚けていた。
熱が上がっていないか心配になった。
翌日には熱は下がり、元気に仕事をする双葉がいたとか何とか。
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壱(プロフ) - 白銀の狼さん» 猫たちの名前は白銀の狼様の案を採用させて頂きました!ありがとうございました! (2019年12月15日 23時) (レス) id: 16a8646f1c (このIDを非表示/違反報告)
壱(プロフ) - アリアさん» 名前ありがとうございます!わざわざ作者の戯言にも気遣いいただいて…続編は作ります (2019年12月8日 13時) (レス) id: 16a8646f1c (このIDを非表示/違反報告)
壱(プロフ) - 白銀の狼さん» センスある名前ありがとうございます! (2019年12月8日 13時) (レス) id: 16a8646f1c (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 猫の名前ですが、きゃらめる、とかちょこ、とかばにら、とかひらがなでスイーツ系でつけてそうです...!私は続編に行こうが見ますし、作者様が作りたくないと言うなら素直に受け止めますのでじっくり考えて続編出すか出さないか決めてください♪ (2019年11月11日 18時) (レス) id: 39676cde20 (このIDを非表示/違反報告)
白銀の狼(プロフ) - 猫さんの名前お母さんはリズ、お兄さんはリオ、弟さんはリトなんてどうでしょう? (2019年11月11日 0時) (レス) id: d028fadf80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひぃ | 作成日時:2019年5月6日 21時