【BL】家政夫を攻略するのは難しい【オリジナル】

二十六仕事 ページ28

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とりあえず、そこら辺のダンボールとペットフードを装備し、玄関に立っていた。
先日久世に捕まえろと命令……お願いをされた双葉は真剣な顔をしていた。

前回の写真とは難易度が比べ物にならなかった。
猫は動きが早いため、最近体を家事以外でまともに動かしていない双葉は追いつけるか不安だった。

当の久世はというと、タイミングが最悪とばかりに緊急の仕事が入ったらしい。
入らなければ、今日は休みだったらしい。
最高に不機嫌そうに仕事に行ったのを双葉はしっかり見ていた。


そしてヤツらは来た。

灰トラはこちらをじっと見ている。
子猫達も習うようにこちらをじっと見てきた。
双葉もじっと見返しながら、そっとペットフードを地面に置いた。

少しずつ少しずつ量を増やしていく。
少しずつ少しずつ猫に近づけていく。
そして、双葉はさっと猫から離れた。

子猫は興味深々というようにペットフードの方を見ている。


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結果として、猫は捕まえられた。

あまりにもあっさりと。

猫3匹の入ったダンボールを見下ろしながら、達成感にニヤニヤと笑う。
そして、ダンボールからこちらを覗いてくる猫たちが可愛い過ぎてニヤニヤが止まらない。

そんな時、車が久世邸の敷地内に入ってきた。
あれは久世の車だ。

車庫に仕舞われた車から久世が出てくる。
心なしか、顔が輝いているように見える。

「捕まえたのか」
「はい！ あ、お疲れ様です。おかえりなさい」

早い帰りに驚きながらも、双葉は久世を迎えた。


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