彼と一緒に。【鈴木達央】

2話 ページ3

家に帰ると柚々季は庭でしばらく柚々奈の車椅子に乗っていた。

A「柚々季、もうおしまい！」
柚々季「やだ！！」
A「もう終わりにしなさい！」
柚々季「やーだ！」

今日は誕生日なのであまり怒りたくはないので柚々季が言うことを聞かず困っていると、柚々奈が窓から少し顔を出した。

柚々奈「きーちゃん、おわりにしないとぱぱのとこにいけないよ！」

今日は達央が仕事が早く終わるので午後に達央を迎えに行き、そのままプレゼントを買いに2人のお気に入りのショッピングモールに行くことになっていた。
いつも欲しいと言っていたぬいぐるみを買いに行くことになっている。

柚々季「あ、そっか。おわりにする！なっちゃん、かしてくれてありがと！」
柚々季「うん！」

そう、2人は本当に仲良しで時にはお互いの言葉の方が私の言葉より聞いてくれることもあるだ。

柚々奈「まま、いつぱぱのとこいくの？」
A「もう準備するよ。柚々奈おいで、酸素付け替えるからね。」

柚々奈は外出時は小型のポータブル酸素濃縮器を車椅子の後ろにかけることになっている。
家の中で使っているものはキャスターはついているものの重いので外出時は使えない。
でも、ポータブルのものは800gでとても軽いので外出も楽にできるのだ。
だから外出時はポータブルのものを使うので付け替えに少し時間がいるのだった。

柚々奈「はーい」
A「柚々季、準備しておいで。」
柚々季「うん！」

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