花のような君と恋に落ちた。5 (ページ9)

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Sunshine9 ページ9

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Side幸村

幸村「柳！！」

病院には似つかわしくないボリュームだと分かっている。

でもそれどころじゃないということも分かってほしい。

30分ほど前、柳から来た電話。

柳『Aが倒れた。金井総合病院に運ばれている。』

柳らしい、要件しか伝えない電話のおかげで、聞き取らなきゃいけないことはしっかり耳に残った。

Aが、また、倒れた。

柳はこれから他のテニス部員に連絡すると言っていた。

俺は病院から家までの帰り途中だったけど、病院までの道を引き返した。

そして病院に入ってすぐの待合所に柳がいた。

思わず俺は柳の襟を掴んでいた。

幸村「柳！何があったのか、理由を説明して！」

柳「落ち着け精市。ここは病院だ。」

こんな時でも冷静な柳に腹が立つ。

けど、視界に入った柳の腕を見て、襟を掴んでいた手の力を抜いた。

柳の腕は、小刻みに震えていた。

平然としているわけではなかった。

幸村「…すまない」

柳「お前の気持ちは分かっているつもりだ。気にするな。」

柳の話によると、どうやら校舎裏で女子四人に呼び出されていたらしい。

その数分後、Aは突然倒れたそうだ。

全然、わけがわからないよ。

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