Sunshine23 ページ23
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Side幸村
A「ジャッカルー！タオルとドリンク。」
桑原「お、サンキュー」
部活中にジャッカルに、タオルとドリンクを渡すAの姿が見えた。
しばらく休んでいたマネージャー業も、三日前から復帰した。
あれからAは順調に記憶を取り戻していった。
赤也のこと、仁王のこと、柳生や柳のことも。
関わりの少ない、ジャッカルや、真田のことまで思い出したのに……未だに俺のことだけ思い出さない。
俺が一番近くにいたはずなのに。
笑顔でジャッカルと話すAを見たくなくて、俺は部室に戻った。
思い出さない理由はきっと俺自身にある。
Aが記憶喪失になったそもそものきっかけが俺だったから。
きっと心のどこかで俺を思い出すことを怖がっているのだと思う。
皮肉なものだな。
ねぇ、A。
そろそろ思い出してくれないと、俺流石にしんどいな。
梅雨が終われば夏が来る。
君と迎える二度目の夏。
ひまわり畑でした約束、君は覚えているのかな？
俺は、忘れてないよ。
ねぇ、A。
頼むからまた前みたいに俺の名前を呼んで
笑ってくれよ。
ポタリ、と雫が一滴、部室の床に降った。
あーあ。何泣いてんだ、俺。
A「幸村君…？」
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にくまん(プロフ) - 楽しみです！ (2018年8月15日 13時) (
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作者名：ゆん | 作成日時：2018年8月15日 11時
