花のような君と恋に落ちた。5 (ページ1)

今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:48,162 hit

Sunshine1 ページ1

・

あれから、一年の月日が流れた。

中学三年生だったテニス部のレギュラーは、全員が立海大付属高校に入学した。

勿論、私も無事進級した。

思えばこの一年で色んなことがあった。

テニス部の全国大会準優勝。

決勝戦でまさか精市が負けるとは思わなかったけど

試合後の精市はいつも以上にかっこよく見えた。

それから、U-17合宿への参加。

これはテニス部の合宿だから私は話を聞いただけだったけど。

でもビックリなことに、精市はその合宿で私のお兄ちゃんであるカズ兄に会って、一度だけダブルスを組んだそうだ。

すごいな。私も見てみたかった。

合宿が終わると、三年生は進路活動が忙しそうだった。

いくらエスカレーター式と言っても、筆記試験である程度の点数を取らなきゃいけないからね。

…そういえば精市って勉強してたっけ？

三年生がテニス部を引退したと同時に、赤也君が立海大付属中のテニス部部長になった。

まだ学校にはいるのに、引退試合をした時なんて一人大泣きしていて、それを見ていた私も何故か泣けてきた。

赤也君、可愛すぎる。

・