成りきりトリッパー戦闘狂は治らないってよ

最高の時まで ページ13

殺気が漏れてしまっていたらしく、下の階で飼われているであろう犬がAの殺気に反応し"キャンキャン"と吠える声が聞こえてきた

(もう…♥この前の殺し合い(デート)で彼(ジン)の成長力を目の当たりにしてしまってから思い出すだけでも興奮しそうだ♥…)

犬の声が響いた事により、少しして気持ちも落ち着いた所で"フゥ"と息をつき前を向く

零くんは顔をしかめて此方を伺う様に見てから口を開く

降谷『殺気の出し方といい、隠し方といい
裏社会の人間じゃないなんてウソだろ…
ボクに逮捕されるような犯罪とか起こしてないだろうな？…もしくは殺人、とか…』

零くんの目は鋭さを見せ始めたため
ウソ偽り(？)無く質問に答える

A『酷いなぁ〜♠ボクを疑うなんて♣
ボクは人なんか殺した事なんか無いよ♥』
表社会で♦…だけどね♠

降谷はAの目や仕草を見てウソを付いている様子が無いことが分かったのか

降谷『…そうか』

と一言を残して資料に目を通し始めた
持ってきたお弁当を出し

A『お昼ご飯の時間になってしまったけどお弁当作ったから食べてよ♥
それと、ヒロくんが
"ゼロは忙しい時はご飯を食べる事なく働こうとするから心配"
って言ってたから料理をしたんだ♠
イタリアン食べれるかい？』

零くんはピタリと止まり

降谷『…ヒロがお弁当を作ったって？』

嫌なものを見る目でお弁当箱を見始めたたも

A『ボクが作ったけど…♣
ヒ−くんに作って欲しかったなら今から頼んでくるけど♠…』

零くんは急いでボクにストップをかけた後にお弁当を受け取り

降谷『いや…いただくよ
ヒロの料理は…遠慮しておく』

お弁当を渡した後、入ってきたベランダに手をかけて

A『お弁当箱は捨てていいから♠
じゃあ、ピスコの情報だけだからボクは帰るね♦』


零くんの返事を無視してベランダから飛び降りた

(…零くんに言い忘れてたな♣
ボクも杯戸シティホテルで行われる映画監督の酒巻昭氏を偲ぶ会に"麦倉直道"ってアナウンサーからスライドショーまでの間マジックショーで時間を稼いで欲しいと頼まれて参加するんだったんだ♠)

と思い出したが言いにまた行くのもめんどくさかったので帰宅した

玄関を開けると

明美『あ！お帰りなさい
今日は朝帰りじゃないのね？フフ』

明美ちゃんが居たため

A『ただいま♦
今日はサーカスの練習も無いからね♥
それに…組織を崩す一手になり得る情報が手に入るかもしれない♠』

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