【刀剣乱舞】元ヤンですが、なにか？４【一期一振】 (ページ30)

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百六十二ページ30

遥「…」

あれから何時間経ったのだろうか。

アタシはだんだんと情けなくなってきた。

何も出来ずに、ただただ何かを待っているだけ。

その何かすらもわからない。

アタシは今、何を待っているのだろう。

これじゃあ、まるで、

遥「(じいちゃんが食べられるのを、黙って見ていた時と同じだ)」

あれから確かに喧嘩は強くなった。

もう誰も、自分を守って犠牲にならないように。

でも、何も変わってないじゃないか。

遥「(結局アタシは守ってもらってばかりだ)」

1人になれば、何も出来ない、ただのか弱い人間。

その事実がわかった今、とても悔しく、申し訳なかった。

遥「ごめん、みんな」

思わず泣きそうになった時、どこか扉が開く音がした。

遥「…？」

さっき新さんが来たから、もう来ないはず。

ご飯もさっき食べた。

まるこだって、今はアタシのそばで寝てる。

じゃあ、誰が…？

「随分しけた顔をしていますな」
遥「は…」
「そんな顔していてよろしいのですか、我が“主”」
遥「…なんで」
「おや、私が来てはダメですか？」
遥「…一期…？」

一期「はい。迎えに上がりました。さぁ、帰りましょう」