百五十五 ページ23
一期「お待ちください、何故遥殿が」
新「近頃の事件、よく考えてみたまえ」
一期「え？」
新「翼くんの突然の死、奏の誘拐事件、そして今回起こった審神者大量殺人…どれも君の周りで起こっている。それが政府で話題になっていてね」
遥「…アタシが…なんかしたっていうの」
新「それはお話しだいさ」
そこでアタシははっと思い出す。
遥『それで、お兄様方が来られた理由は＿＿＿＿＿』
奏『彼らは今、各本丸の見回りをしているんだ』
奏『＿＿＿＿＿新兄さんはどうして来たかわからない』
遥『…はぁ…』
まさか、あの時すでにアタシを…？
新「ふふっ、君は察しがいいらしい」
一期「納得いきません」
新「そういう問題ではないのだよ、一期一振。僕の役職を忘れたのかい？」
一期「…」
新「全国総括審神者兼最高司令官直属特別審神者。つまりは最高司令官の右腕だ。僕の言うことは、最高司令官の言うことと思ってもらって構わない。それを踏まえて答えなさい」
遥「…脅しか」
新「さあ？」
なんともまぁ、何を考えているかわからない男だ。
恐怖を通り越して尊敬するほどだ。
鬼神丸「遥」
遥「…あぁ」
アタシを庇うように前に出ていた一期の背を1発強く叩き、新さんの目を見る。
一期「いっ…！遥殿、何を」
遥「上等だ」
新「おや」
心当たりなんてない。
ただ濡れ衣を着せられている。
頭にくる連中だ。
無実だってこと、証明してやるよ。
遥「連れてけよ、何も無いから」
新「ふふっ、そうかい」
遥「アンタらが泡吹いて頭下げるのが楽しみだな」
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作者名：桜海 | 作成日時：2019年1月31日 0時
