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百三十九 ページ7

遥「それで、お兄様方が来られた理由は…」
奏「そんなに気使って丁寧な言葉遣いにしなくてもいいよ」
遥「…すみません」
奏「彼らは今、各本丸の見回りをしているんだ。部下がやるよりその方が正確だろうってね」




その言葉に、少しムカッとした。




遥「部下を信頼していないって事ですか?」
奏「百聞は一見にしかず。それが秋斗兄さんの座右の銘で、何事も自分で見に行くらしい。信頼していないわけではないと言っていた。新兄さんはどうして来たかわからない」
遥「…はぁ…」




奏先輩はあーだこーだと兄達のことをブツブツ呟いている。

こんな先輩見たことがない。

少し新鮮だ。




奏「そういえば、例の妖怪について何かわかったことはあったかい?」
遥「妖怪…あぁ、胡蝶の事ですか?」
奏「あぁ。僕には見えないからね。直接連絡とれたらいいんだけど…」
遥「実は、こっちにも連絡きてないんです」
奏「え」
遥「行ってから2週間経つんですが…」
奏「…それは心配だ。何もなければいいが…」




考え込む奏先輩は、今日も今日とて麗しい。

なんて考えている場合ではない。

胡蝶、ほんとにどこへ行ったんだか…




奏「とりあえず、あの2人に関してはすぐ連れて帰るから」
遥「あぁ、わかりました」




アタシは軽く頭を下げた。

その返事とほぼ同時のタイミングで、




((ドオオオオオオオン




奏「っわ!!」
遥「えっ!?」




大きい揺れと爆発音がなった。

百四十→←百三十八



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作者名:桜海 | 作成日時:2019年1月31日 0時

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