【刀剣乱舞】元ヤンですが、なにか？３【一期一振】 (ページ4)

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九十一ページ4

「…えっと…？」
奏「あ、いや。…僕…私は、奏と言います」
「奏さん…？待ってね、今思い出すから」
奏「いえ、知り合いではなくてですね…」
「？」

この人の霊力、知っている。

1人考えていると、女の人の後ろから、見た事のある男が出てきた。

「おい、どうしたんだ？」
「兼定さん！」
遥「…兼さん…」
「兼さん…？」

ポロッと言ってしまったアタシの言葉に、兼さんはハッと息を飲んだ。

その時彼から溢れ出した霊力に、アタシは固まった。

和泉守兼定「かれん！こいつら政府の奴らだ！」
かれん「！！」
奏「！待って！少し話を聞いてください！我々は」
遥「翼…」

その場にいる全員が、アタシに視線を向けた。

遥「…翼の、親だ」

＊

かれん「私はかれん。貴方達の言う通り、初めての審神者よ」
奏「貴方が…初代…」
かれん「そして、翼の母です」

2人の霊力、そして容姿を見る限り、嘘は言っていない。

この2人が…翼の親…

かれん「彼は、知っての通り和泉守兼定。今は和泉兼定としてアルバイトとかしてくれているの」
和泉「おいかれん、そうやってべらべらと他人に…」
かれん「心配しすぎよ兼定さん。彼女たちから悪意は何も感じないもの」
和泉「だからって」
奏「約束します。お2人に、危害は与えません」
和泉「…」

奏さんは和泉守兼定の無言を肯定と捉えたのか、アタシ達が来た本当の理由を話し始めた。