【刀剣乱舞】元ヤンですが、なにか？３【一期一振】 (ページ24)

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百十一ページ24

遥「それは？」
陸奥守「翼が残した日記じゃ。まぁ、日記と言っても最後は飽きて何も書いちょらんかったが」
かれん「飽きっぽいところも兼定似ね」
和泉「いや人のこと言えねぇだろ」
かれん「あら、そうかしら」
陸奥守「仲睦まじい夫婦じゃのお」

日記なんて書いてたのか、翼。

日記を書こうと思うほど楽しかったんだろうな。

かれん「翼は、どんな子だった？」
陸奥守「そうじゃのぉ…まっこと元気じゃった！よく鶴丸と仕事さぼって薬研と一期にイタズラばかりしちょったが！」
かれん「鶴丸国永と？それは楽しそうね」
陸奥守「薬研の服を一回り小さくしとった」
和泉「地味に嫌な嫌がらせだな…」
かれん「好きな食べ物は？」
陸奥守「これといってなかったのぅ…なんでも食べとった。あ！あれじゃ！しそは食べんかった！」
かれん「しそ？」
陸奥守「そうじゃ」

かれんと和泉守兼定は、陸奥守に質問ばかり。

陸奥守もそれにどんどん答えていく。

あ、そういえばみんなに帰ってきた報告してない。

遥「陸奥守、アタシみんなんとこ行ってくる」
陸奥守「おう！」
かれん「遥ちゃん」
遥「？」
かれん「本当にありがとう」
遥「！」
かれん「兼定…和泉守兼定」
和泉「！」
かれん「異論は？」
和泉「…はぁ…しゃーねぇなぁ…ついてってやるよ」

かれんさんは立ち上がり、アタシに手を差し出した。

かれん「歴史を守るため。娘の意思を守るため。もう一度戦いましょう」
遥「…そう来ると思ってた」
かれん「ふふっ、でしょうね」
遥「よろしく」
かれん「えぇ、こちらこそ」

この5日後、かれんさんは正式に指揮官補佐に任命された。

翼の想いを背負って。