【刀剣乱舞】元ヤンですが、なにか？３【一期一振】 (ページ21)

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門をくぐると、真っ先に現れたのは、意外にも三日月だった。

三日月「主、おかえり。無事で何よりだ」
遥「まぁ安全なところだったし、任務が任務だからね」
三日月「まぁ、それもそうだな。して…」

三日月は目を細め、後ろにいるかれんさん達を見た。

三日月「その者らが、翼の…」
かれん「…」
和泉「そうだ」
三日月「ふむ…俺は翼の “ 兄 ” の三日月宗近だ」

そう言って微笑む三日月は、背筋が凍りそうなほど不気味だった。

加州「こーら、じいさん。あんまり威嚇しない」
三日月「おぉ、加州」
加州「ようこそ」

その後ろから現れたのは清光。

後を追うように安定が現れた。

安定「あぁーるじぃー！おかえりなさーい！」
遥「うわっ、抱きつくなよ、びっくりする」
安定「えへへ」
清光「安定、主はまだやる事があるんだから」
安定「ちょっとだけー！」
三日月「はっはっは、良きかな良きかな」
膝丸「主！帰っていたのか」
鶴丸「なんだなんだ、騒がしいと思ったら」
遥「え、お前ら気付かなかったの？あんな大声で言ったのに？」
膝丸「馬の世話をしていたんだ」
遥「なるほどね」

後ろでぼそっと、かれんさんが呟いた。

かれん「…よかった」
遥「え？」
かれん「翼は、随分楽しい環境で過ごせたのね」

その言葉には、愛がこもっている気がした。

かれん「初めまして。翼の母の、かれんです。貴方達が私達の事をどう思っているかは、手に取るようにわかります。ですが、お願いします。少しだけ、翼の過ごした空気を感じさせてください」

深々と頭を下げる彼女に、刀剣男士達は目を見開いた。

そしてそっと頷いた。