メッセージ ページ30
私は昔から1つ上手くいかなければそのまま引きずっていく傾向にある。
今日もアフレコでたった一言噛んでしまっただけなのに本当に簡単なところなどで噛み倒してしまった。そのせいで収録時間は40分も押してしまい謝っても謝りきれなかった。
何年、声優をやっているんだろうか。それなのに未だにこんなに未熟者である自分にむかついた。
台本に書いてある噛んだ回数と噛んだ場所にあるレ点。自分でつけたのにあまりの情けなさにマンションの駐車場に車を止めて30分も泣いた。それでも悔しくて仕方がなかった。
共演者に謝罪のメールを送りバックミラーで自分の顔を確認した後マンションに入っていく。
「ただいま」
いつも通りなんてできるだろうか。
悠一は鋭い時があるからこの顔でばれてしまうだろうか。
「おかえり。夕飯適当に作っといたよ。今から日向風呂に入れるからあっためて食べといて」
「あ、うん。ありがとう。」
悠一はお風呂場に向かった。
寝室で着替えた後、私は布団に入った。
申し訳ないけどご飯なんて食べられるほど元気ない。明日の朝に食べよう。
そして、そのまま深い眠りについた。
次の日は悠一も私も仕事が休みだった。
目が覚めたころはもう11時でお昼ご飯を作りはじめようと起きると隣に悠一がいなかった。
リビングに行くとキッチンでご飯を作っている悠一。
レシピと格闘しながら作っている悠一がなんだか可愛かった。
少し、甘えよう。
布団にもう一度入る前にケータイが光っていることに気づいた。
昨日の謝罪メールの返事だろうか。また、泣きそうになったが何とかこらえてケータイを手に取ろうとする。しかし、寝ぼけていたのかケータイがすべって床に落としてしまった。
「あちゃ〜・・・割れてないかな」
拾おうとしたとき、ケータイの裏に字が書いてあった。
普段からケータイカバーは邪魔くさくてつけないためそれはすぐに気づいた。
『肩の力を抜いて深呼吸‼Aならできる。』
その字はあきらかに悠一の字だった。
悠一への愛しさが溢れて止まらない。ケータイを握りしめて感謝をする。
透明のカバーでもつけようかな。
これは、一番近くにあるお守り。
「そーだ！悠一にも書いちゃお」
ベッドサイドのテーブルに置いてある悠一のケータイにもメッセージを書く。
『喉とAを大事にしてください笑』
《メッセージ》＿＿＿Twitterより
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彩 - 続きを楽しみに待ってます!! (2017年4月7日 20時) (
レス) id: 51dca14216 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 彩さん» ありがとうございます！４月からは忙しい生活になるので時間のあるこの時期にたくさん更新できるように頑張ります！ (2017年3月30日 0時) (レス) id: d1c9d1f512 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - ハナさん高校合格おめでとうございます！これからも頑張ってください！ (2017年3月29日 21時) (レス) id: 4cbac7207b (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 晴時さん» 2回もコメントありがとうございます！遅い更新ですが頑張りますね！ (2017年3月27日 13時) (レス) id: d1c9d1f512 (このIDを非表示/違反報告)
晴時 - 元りゅー。です！！続き、楽しみにしてます！！ (2017年3月21日 23時) (レス) id: 0c4adfaca0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハナ | 作成日時：2017年1月8日 3時
