お留守番 ページ29
今日は嫁がお仕事。
娘と2人でお留守番。
とはいっても日向は寝てるだけなので独身時代から変わらずゲームをする。
Aと違ってあやすのは上手なため心配することはない。はず。
ピンポーン
杉田だったら追い返そう。
そう思いながら出るとそこにはお隣のおばさん。
「あれっ、今日はAちゃんいないの？？」
いつの間に仲良くなったのか。
目の前のおばちゃんは肉じゃがを俺に渡そうとしてくれる。
受け取ろうとすると日向の泣き声が聞こえた。
「あ・・・ちょっとすみません」
おばさんを玄関に招き入れて日向のところに行く。
普段はすぐに泣き止んでくれる日向が中々泣き止んでくれなかった。
困り果てていたその時。
「や〜ん、ひなちゃんお腹減ったのかな？？」
いつの間にかおばちゃんが中に入ってきた。
いや、不法侵入じゃん・・・。
「粉あるかい？？」
「えっ？」
「ミルクの粉だよ！！」
「あ、そこの棚に・・・」
おばちゃんは日向を俺に預けて手際よくミルクを作って戻ってきた。
「ひなちゃん、ミルクだよ〜」
それを日向はおいしそうに飲んでいる。
すっかり泣き止んでいて飲み終わるとまたうとうとし始めた。
「ほら、あんたげっぷ出してやりなさいよ！！父親でしょ！」
「あ、はい」
日向の背中をトントンすると小さくげっぷをしてそのまま眠りに入った。
何だろうか。この感覚。実家から母親が来た感覚。
「よし、あんた昼ごはんは？？」
「まだです」
「よし、肉じゃがあるし・・・そうだ、うちに鮭が残ってるのよ〜！焼いてあげるから待っててね」
おばちゃんは自分の家から材料を持ってきて昼ご飯を作りなぜか一緒に食べて長話をして帰って行った。
緊張で強張っていた体の力が抜けてやっと楽になる。
自分の家で息苦しいなんて拷問だ。
「ただいま〜！！」
そして、帰ってきたA。
「あれ、肉じゃが？」
「お隣のおばちゃんが持ってきたんだ」
それからさっきの出来事をAに話すと相変わらずだなと笑う。
「前にもあったの？」
「悠一がいないときはいつもそうだよ〜。あのおばさんね、自分の娘亡くしちゃってるの。おまけに３年前に旦那さんも亡くなっちゃって・・・。さみしいんじゃないかな〜。」
まさかの過去に唖然とする。
「来たときは日向とたくさん触れ合わせてあげてね？その時間が好きなんだって」
次来たときは日向とたくさん遊んでもらおう。
そう思った日だった。
《娘とおばちゃんとお留守番》＿＿＿Twitterより
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彩 - 続きを楽しみに待ってます!! (2017年4月7日 20時) (
レス) id: 51dca14216 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 彩さん» ありがとうございます！４月からは忙しい生活になるので時間のあるこの時期にたくさん更新できるように頑張ります！ (2017年3月30日 0時) (レス) id: d1c9d1f512 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - ハナさん高校合格おめでとうございます！これからも頑張ってください！ (2017年3月29日 21時) (レス) id: 4cbac7207b (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 晴時さん» 2回もコメントありがとうございます！遅い更新ですが頑張りますね！ (2017年3月27日 13時) (レス) id: d1c9d1f512 (このIDを非表示/違反報告)
晴時 - 元りゅー。です！！続き、楽しみにしてます！！ (2017年3月21日 23時) (レス) id: 0c4adfaca0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハナ | 作成日時：2017年1月8日 3時
