ポータルの扉を叩けばー交差する時間ー

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「えっと…ROWDY SHOUGUN の

保釈金…ありがとうございます！」



何から話していいのか分からず、私はとりあえず感

謝の意を込めて、頭を下げた。




サラ父「あっ、あぁ。私にできることはこれくらい

しかないから…。だからお嬢さん、頭を上げて。」




突然のことで戸惑いが隠せない様子だったが、すぐ

に私の肩に触れ、促してくれる。





「あの…私、SherRockとはそういう関係じゃないん

です！本当は…利用されてるだけで…。だから

LUPUSに会わせてほしいんです！！」




話したいことがまとまらなくて、一番伝えたいこと

を無理やり繋げて言う。




サラ父「失礼だが…お嬢さんの名前って…、」



「Aです。」



サラ父「やっぱりそうか！」



サラさんのお父さんは、少し嬉しそうに私に握手を

求めれば、その手をブンブンと降った。




「えっと…？」



私は予想外のリアクションに戸惑う。




サラ父「いや、LUPUSから以前聞いたことがあって

ね。すぐには会えない状況下にいるが、とても大切

な人がいるって。でも心で強く繋がっている、それ

がAさんだって。」





壱馬くんが…？



私が元の世界に戻った後に、そんな風に思っていて

くれてたなんて…。




サラ父「だけど、なぜSherRock と？」




「話せば長くなるんですけど…私はSherRockに利用

されて、LUPUSたちと引き離されちゃったんで

す！」




もう時間がない…。



私はまくし立てるように言う。





サラさんのお父さんは、少し考えたそぶりをしてか

ら答えた。




サラ父「…わかった。詳しい話しはLUPUSも一緒に

後で聞こう。さぁ、こっちだ。彼等を迎えに行こ

う。」



「っ…ありがとうございます！！」







私たちはそのまま奥へ奥へと進めば、厳重な警備が

されている、鉄格子のドアがが見えてきた。





サラさんのお父さんは、そこでも手続きをした後、

鉄格子はガシャンガシャンと音を立てて、鍵が開い

たような音を鳴らす。




それと同時に、奥からROWDY SHOUGUN のみんな

がゾロゾロと手錠をしたまま歩いてきた。





私はサラさんのお父さんの後ろで、久しぶりに見る

みんなの姿に、思わず目頭が熱くなってくる。






そして出入り口まで来たみんなは一列に並び、手錠

を外されて出て来た。





やっと来た…ここまで…。

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