検索窓
今日:14 hit、昨日:38 hit、合計:486,884 hit

41 ページ41

涼「少し気分を変えに行こう。」


涼太くんは、私の顔の前に片手を差し出す。




「…嫌。そんなことしたって、何も話さないか

ら。」



私は彼を見上げて、睨めば、



涼「A、その顔が僕はすごく魅力的に見える。」



と、私の顎に触れクィッと持ち上げられたのでその

手を振り払った。





「触らないでっ…。」





挑発したつもりが、彼の理解しがたいゾーンに入っ

てしまい後悔する。





涼「Aに見せたいものがあるんだ。だからついて

きてくれるね?」





そして、下で待ってるよ、と私の返事を聞かずに涼

太くんは出て行った。





いつまでたっても動かない私を見かねてか、隼くんが、



隼「行かないと。」




そう言って、無理やり私の腕を引っ張り、半ば引き

ずられるように階下に連れていかれれば、あのスポ

ーツカーに乗せられる。




運転手はメンディーくんで、涼太くんはすでに後部

座席に足を組んで乗っていた。




そして走り出した車から、流れるたくさんのネオン

を見つめる。






近未来で、私の世界にはない景色。




このどこかに、壱馬くんたちはいる…。





会いたい…会いたいよ壱馬くん…。








涼「会いたい?LUPUSに。」



「…聞かなくてもわかるでしょ…。」




私は涼太くんの顔を見ずに、答える。



そんな質問、意地悪だ。




涼「やっぱり君は、他の女性とは違うね。異世界か

ら来ただけある。」




もう完全に私が異世界から来たことを、知られてい

るんだ…。





涼「それに…パートナーがいようが、なんだろうが

僕の言うことを聞く女性ばかりだったのに。」




「…そんな人たちと、一緒にしないで。」





曲がった事が大嫌いな私には、そういう類の人たち

に対して、反吐が出る。





涼「君らしい。」



涼太くんがふっと笑った瞬間、車は止まった。






窓から外を見ると、少し廃れているけれど私の世界

にはないようなデザインの建物の前に、車が止まっ

たのがわかる。





涼「周りの目もあるし、これは外しておこう。だけ

ど代わりにこれをつけて。」





と、手錠を外されたかと思ったら私の両手にはシル

バーのブレスレットのようなものが、はめられた。





涼「もしも逃げるようなことがあっては困るから

ね、GPS付きだ。」






前回の失態を学んだのか、入念な準備がされる。

42→←40



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (345 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1177人がお気に入り
設定タグ:川村壱馬 , THERAMPAGE , battleoftokyo   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みそじ(プロフ) - miyuさん» コメントありがとうございます!お答えしたいところなのですが、気長に更新を待っていてくださると嬉しいです( ; ; )私も早く更新できるよう努めますね( ; ; ) (2019年7月22日 22時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
miyu(プロフ) - ROWDYの皆さんは助かったけど、JIGGYの皆さんはどうなるのか気になります!嘉将くんたちはどうなるのでしょうか?あと今後Astro9の皆さんは出てくるのでしょうか…? (2019年7月22日 13時) (レス) id: 7aced33e2c (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます!更新遅いですが、飽きずに見に来て頂けると嬉しいです! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - アリサさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けて嬉しいです(^^)最近バリボも片足ハマりかけてるので、お話し作れたらなって思ってます! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - なんか気になったので続きが見たいです (2019年7月20日 0時) (レス) id: 454e79f10d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みそじ | 作成日時:2019年7月7日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。